出版社内容情報
乳幼児における移行対象のもつ重要性を説いたウィニコット。子どもの内面に注目した彼の理論と豊富な臨床事例をもとに、移行対象からみた子どもの発達心理学を解き明かす。
目次
第1部 臨床編―ぬいぐるみからイメージの世界へ(移行対象とはどんなものか?;臨床経験の中でみた移行対象;発達的にみた移行対象;移行対象と発達心理学;児童文学に登場する移行対象)
第2部 理論編―移行対象のしくみ(ウィニコットと移行対象)
第3部 応用編 移行対象と心の世界(移行対象と心のつまずき―心身症とイメージする力;移行対象と動物たち―コンパニオン・アニマルと自然;移行対象と子どもの発達―自閉症とメカニカルな感性)
著者等紹介
井原成男[イハラナリオ]
1950年鹿児島に生まれる。1973年早稲田大学文学部心理学科卒業。1980年早稲田大学大学院博士課程修了(発達臨床心理学専攻)。東京慈恵会医科大学附属病院小児科カウンセラー、同大学助手、国立公衆衛生院母性保健室長、東京大学大学院教育学研究科助教授などを経て、現在、お茶の水女子大学大学院発達臨床心理学コース教授。現在も東京慈恵会医科大学で小児心理カウンセラーとしてカウンセリングを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きょうりゅう🦕
10
返却期限のため読了出来ませんでしたが、とても面白かったです。わたしの幼少期を思い出すようなエピソードもあり、20年越しに当時の私に声をかけてくれている気分になりました。移行対象という言葉自体今回初めて知りましたが、とても分かりやすく説明されていました。「嫉妬」という感情はとても厄介で、人に説明しないと絶対にわかって貰えない、気づいて貰えないものであるということ、それを出せるようになった子どもがどんどん自分を出して行けるようになったのが印象的でした。移行対象の種類や出現のタイミングもそれぞれで興味深いです。2024/10/29
security blanket
1
ウィニコット入門として読んだけれど、何だか良書とは思えなかった。「〜と思う」という表現が多かったからかなあ。2013/11/15