内容説明
医療をめぐる情勢は大きく変化している。単なる病気の治療にとどまらず、豊かな人間関係を基礎とした全人的なケアをめざしているのだ。医師や看護婦、そして薬剤師など医療に携わる人間、さらには医療自体に、意識改革が求められつつある。どうすれば意識を改革し、患者が求める医療を行うことが可能になるのだろうか。医療心理学が果たすべき役割はここにある。本書は、医療心理学という未知の領域の講義をする必要に迫られた著者の、4年間にわたる試行錯誤の繰り返しによる講義ノートを基礎に、テキストという形に構成し直したものである。
目次
序章 医療における心理学
第1章 自己とふれあう
第2章 他者とふれあう
第3章 気持ちを伝える
第4章 患者を知る
第5章 患者のこころとからだ
第6章 患者の家族を支える
第7章 患者と家族に説明する
第8章 看護婦からみた医療の心理
第9章 薬剤師からみた医療の心理
おわりに 再び、自己とふれあう



