内容説明
気になる子の発達支援に長年取り組んできた著者による保育者向け研修を紙上再現!「CLM方式」による保育の実践で、気になる子とクラスみんなの底上げを図る。保育者の目利き力(見立て力・要因分析力)、腕利き力(支援力)の向上をめざす。考えかたを知り、みずから計画・実践する途切れのない発達支援と保育のヒントがここにある。
目次
1 気になる子の姿と支援について(気になる子の姿;不適切な対応による問題行動の発生;「障害?」と考える前に―質ではなく量、濃い・薄い、アンバランス、発達のスピード、得意と苦手で考える;気になる行動と支援)
2 長期目標と途切れのない発達支援のために(障害があってもなくても生きる力を育みたい;長期目標と途切れのない発達支援;保育者・教育者に求められるもの)
3 「CLMと個別の指導計画」―担任のための支援のシナリオ(子どもの発達にはいろいろある;CLMと個別の指導計画;「CLMと個別の指導計画」の作成)
著者等紹介
中村みゆき[ナカムラミユキ]
元三重県立小児心療センターあすなろ学園副参事兼こどもの発達総合支援室室長。40年近くの在職中、主に発達障害児の入院治療・療育にかかわる。2005年から三重県全体の発達障害児などの支援を行うための「途切れのない発達支援システム」の構築を推進。厚生労働省の発達障害者支援開発事業を受け、発達障害児の支援ニーズや成長段階に応じて、一貫した支援を行う手法を開発した。具体的には、「自治体のしくみづくり」、「保育士・保健師・教員等の人材育成」、「『CLMと個別の指導計画』を活用した乳幼児期の早期発見・支援」の3本柱である。退職後も、あすなろ学園(現三重県立子ども心身発達医療センター)に勤務し、「みえ発達障がい支援システムアドバイザー」、「CLMコーチ」の育成、県内外の市町村に出向き、発達支援に関するしくみづくりや人材育成を推進中である。また、2013年、NPO法人ライフ・ステージ・サポートみえをあすなろ学園職員やOBとともに立ち上げ、副理事長として、18歳以上の発達障害の方のサポートも含めた途切れのない発達支援を行っている。保育士、幼稚園教諭、精神保健福祉士、特別支援教育士。日本児童青年精神医学会・日本LD学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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