出版社内容情報
「電力王」と呼ばれた男・福澤桃介。革新的な行動から、周囲の人に嫌われ、疎まれながらも、自分の信念を貫いた生涯を描く歴史小説。
【目次】
内容説明
福澤諭吉の娘婿・桃介は、野心に満ちた性格を世間から嫌われながらも、なぜ「電力王」と呼ばれるまでの男になれたのか。明治元年、貧しい家庭に生まれた桃介だったが、慶應義塾に入り、米国へ留学。帰国後、相場で財を成した桃介は、結核、妻との不和、世の悪評という逆境の中、一念発起し、不可能とされた木曾川での水力発電に挑む。関西電力・中部電力の礎を築いた男の、波瀾と覚悟の生涯を描いた歴史小説。『野心と軽蔑』を改題。
著者等紹介
江上剛[エガミゴウ]
1954年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。77年、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。人事、広報等を経て、築地支店長時代の2002年に『非情銀行』で作家デビュー。03年に同行を退職し、執筆生活に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちゃあぼう
5
桃介の生涯が描かれているが、電力事業に関しては、終盤に描かれているだけで、タイトルにつけるほどではないように思えた。そして、過去の作品の主人公たちほど、聖人君主のような人物ではなかったようだ。しかし、それが、かえって人間臭さが見えてきて良い印象を持つことができた。この人の場合は、やはり、運に恵まれた人だと思う。福沢諭吉が義父であり、妻以外にも事業と心の安定をもたらしてくれる貞奴がいてくれたことが、成功の大きな要因であると考えられる。2026/03/20
Go Extreme
2
福澤桃介:福澤諭吉の養子+欧米留学→電力産業の可能性確信=日本近代化に電力不可欠。大同電力設立+木曽川等の水力発電開発+大井発電所建設→送電網整備=広域供給。巨額の資金調達等の困難⇔不屈の実行力で克服。工場電化→生産性向上+交通や家庭の電化→生活変革=産業革命への貢献+地域経済活性化+雇用創出。哲学:電力事業=公益事業。先見の明+困難(批判・技術・資金難)突破→国家発展+国民生活向上。遺産:電力産業の礎=持続可能なエネルギー開発+困難打開のヒント。近代化を支えたビジョナリー。2026/04/10




