出版社内容情報
天賦の才と豪運のもと、一代で天下人まで上り詰めた無二の名将・豊臣秀吉。
突如として公武双方の頂点に立った「豊臣家」の人々が、いかに生き、いかに散ったか。
秀吉の右腕として栄達を支えた秀吉の弟・秀長が、己の初恋の苦い顛末を通してその生涯を回顧する「小一郎と天下と藍と」(谷津矢車)、秀吉死後、秀頼らと距離を置いた秀吉の正室・おねの視点で豊臣家の最期を描く「ゆめの又ゆめ」(白石一郎)など、豪華作家陣が彼らの生き様を丹念に描く傑作アンソロジー。
 
全6篇を収録。
【目次】
内容説明
天賦の才と豪運のもと、一代で天下人まで上り詰めた無二の名将・豊臣秀吉。突如として公武双方の頂点に立った「豊臣家」の人々は、いかに生き、散ったか。秀吉の右腕として栄達を支えた秀吉の弟・秀長が、己の初恋の苦い顛末を通してその生涯を回顧する「小一郎と天下と藍と」(谷津矢車)、秀吉死後、秀頼らと距離を置いた秀吉の正室・おねの視点で豊臣家の最期を描く「ゆめの又ゆめ」(白石一郎)など、豪華作家陣による傑作アンソロジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
47
          
            編者と執筆陣への興味で惹かれつつ「なんつうタイトル」と迷っているところに読み友さんの素敵なご感想が飛び込んできて。初読は谷津さんの秀吉の弟に的を定めた書下ろしのみだが、既作から選定した「秀吉の家族」を巡る作品群は並べて読むと、成り上がり一代帝王だからこその故郷や家族への多分に自己チューな飢えと、なまじ家族として囲われた者達の喜憤ない交ぜの本心が渦を描いて大変に面白い。特に豊家ゴシップ筆頭の秀頼の秘密。定番ネタを丁寧に膨らませた澤田ふじ子とウルトラC級捻り技の木下昌輝の連打で締める構成には唸った。逸品です♪2025/08/25
          
        けんけんだ
16
          
            秀長、秀次、秀吉、北政所、淀殿、秀頼のそれぞれの物語を別々の作家がかく短編集。木下昌輝著「お拾い様」は私にとっては驚きの斬新な物語だった!2025/07/29
          
        いっちゃん
11
          
            大河ドラマはみないけど、来年の大河ドラマが豊臣兄弟なのは知ってる。解説にもそこ狙ってと正直に書いてて面白い。6人の作家が描く短編歴史小説。面白く勉強になる。北政所は賢妻であったのだな、確かに淀君は豊臣を滅ぼすために選択したとしか思えないな、とか百姓の倅、秀次がひっぱりだされた不幸、弟小一郎の献身もなるほどと読んだ。勝手な想像だけど、秀吉の見た目はナイナイの岡本さんみたいな感じだったんじゃないかと思ってる。2025/10/03
          
        coldsurgeon
9
          
            豊臣秀吉一族の栄達と衰亡を描いた時代小説アンソロジー。秀吉は自ら望んで栄達の道を進んだのだが、その弟小一郎をはじめ、親戚一同は、巻き込まれ苦労したようだ。秀頼が秀吉の実施ではなかった説があるが、この庵宗を読むと、意外と正しい説なのかもしれない。徳川家康が、豊臣家を滅ぼそうとした理由が、納得できる。おもしろい時代小説だった。2025/10/13
          
        KT1123
6
          
            百姓から天下人に成り上がっていった豊臣秀吉に否応なく引きずり上げられた周囲の家族、弟小一郎や妻おね、甥の秀次。側室淀君、息子秀頼、ほか、出身地尾張中村の百姓を主人公とした短編アンソロジー。谷津矢車さんの小一郎の話と、今村翔吾さんの中村の百姓伴次郎の、秀吉に牛蒡を献上する話が良かったです(^^)しかし、晩年の秀吉ってなんか哀しい(涙)2025/09/18
          
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