出版社内容情報
傍若無人のGHQ。それでも男は――。
財閥解体が迫る中、覚悟を持って生き抜いた男の姿を描いた感動長編。
明治二十七年、花浦久兵衛は、花浦財閥三代目総帥となった。しかし、第二次世界大戦敗戦後、花浦財閥は戦争責任を追及され、GHQ主導による財閥解体の危機に直面する。やがて、GHQ参謀第二部のキャノン中佐率いる一団に花浦邸を接収され……。
苦難の先に、久兵衛が見た未来とは。
三菱財閥総帥・岩崎久彌をモデルに、執事の視点からその生涯を描く、歴史巨編。
『創世の日 巨大財閥解体と総帥の決断』を改題。
【目次】
内容説明
明治二十七年、花浦久兵衛は、花浦財閥三代目総帥となった。しかし、第二次世界大戦敗戦後、花浦財閥は戦争責任を追及され、GHQ主導による財閥解体の危機に直面する。やがて、GHQ参謀第二部のキャノン中佐率いる一団に花浦邸を接収され…。苦難の先に、それでも久兵衛が見た未来とは。三菱財閥総帥・岩崎久彌をモデルに、執事の視点からその生涯を描く、歴史巨編。
著者等紹介
江上剛[エガミゴウ]
1954年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。77年、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。人事、広報を経て、築地支店長時代の2002年に『非情銀行』で作家デビュー。03年に同行を退職し、執筆生活に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちゃあぼう
5
江上さんの過去の作品と比べると主人公の久兵衛の行った業績は、ほとんど描かれてはいないが、その反面、久兵衛ほど人々に愛され常に冷静で自然体な立派な人物として描かれている。戦後の日本の復興のためにアメリカの政策に翻弄される状況でもありのままに受け入れ、老人には過酷な生活が待っているが、それでも前を向うとする姿勢は尊敬できます。自分よりも周りの人と、そして、まだ若い綾乃の未来を思いやる心に胸を打たれます。その中でも、長年にわたり共に生きてきた執事の伊地知を友と呼んだシーンは涙が出ました。2025/09/13
改造
0
財閥解体…。 戦争って理不尽だったんだねぇ。2025/07/30