出版社内容情報
セクハラと長時間労働に苦しむ若林茜音が残業帰りに出会ったのは、不愛想ながらも思いやりに満ちた美形の店主がフクロウと営む「夜喫茶」。訪れるのは、熟年離婚の瀬戸際に立つ夫、離婚した両親との関係に葛藤する女子中学生、婚約者にフラれた青年ら、悩みを抱えて眠れぬ人ばかり――。
荒んだ客の心に寄り添いつつ、姿を消した恋人を待ち続ける一途な店主と、彼に救われた客たちが紡ぐ、優しさに溢れた恋物語。文庫書き下ろし。
内容説明
セクハラと長時間労働に苦しむ若林茜音が残業帰りに出会ったのは、不愛想ながらも思いやりに満ちた美形の店主がフクロウと営む「夜喫茶」。訪れるのは、熟年離婚の瀬戸際に立つ夫、離婚した両親との関係に葛藤する女子中学生、婚約者にフラれた青年ら、悩みを抱えて眠れぬ人ばかり―。荒んだ客の心に寄り添い、姿を消した恋人を待ち続ける一途な店主と、彼に救われた客たちが紡ぐ、優しさに溢れた恋物語。文庫書き下ろし。
著者等紹介
いぬじゅん[イヌジュン]
奈良県出身。2014年、『いつか、眠りにつく日』で、第8回日本ケータイ小説大賞を受賞しデビュー。19年、フジテレビFOD、地上波にて連続ドラマ化。同年、『この冬、いなくなる君へ』(ポプラ文庫ピュアフル)で、第8回静岡書店大賞 映像化したい文庫部門を、22年には『この恋が、かなうなら』(集英社オレンジ文庫)で、第10回静岡書店大賞 映像化したい文庫部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TOMTOM
5
初めての作家さん。夜にしか開いていない喫茶店を舞台にした短編連作。マスター自身が眠れない状態になったので、そういった人たちの力になりたいと安眠を促すような飲み物や食べ物をマスターセレクションでお出しする。マスター自身は無愛想で辛口だけど的を射ていて、喫茶店を訪れる人たちの悩み事を楽にしてくれる。けどマスター自身の悩み事は抱えたままで、それが最終話で怒涛の展開になる。なんだろ、やっぱり心根の温かい人たちばかりの物語ってやっぱり好きだなあ。2025/06/14
りか
3
お久しぶりのいぬじゅんさん📕 長時間労働とセクハラに悩んでいたり、妻や子どもとの関係、恋人に振られたり…いろいろなことがあって眠れない人たちが集まる『夜喫茶』。辛口だし無愛想だけれど根は優しい店主の口から発せられる言葉がじーんと心に響いた🥹 最後はハッピーエンドでとてもよかったしお客さんみんなが自分自身や周りの人と向き合う姿が素敵👏 言葉にすることも大切だし睡眠も大切! 出てくる飲み物やご飯がとても美味しそうでした🤭💞2025/06/26
ぴなれろ
1
思いは言葉に出さないと伝わらないよね。涙は出ないので本の帯は大袈裟でした。2025/06/15