出版社内容情報
重要なプレゼンを控えた会社員、育児に疲れた父親、コンプレックスを抱えたイラストレーター……様々な悩みを持つ患者に薬ではなく、本物の猫を処方する不思議なクリニック「中京こころのびょういん」。愛らしい「処方猫」と調子のいいニケ先生に翻弄されながらも、患者たちは少しずつ心の傷を癒やしていく。そんな中、ニケ先生たちが待っていた「予約の患者さん」がついに来院して――大人気シリーズ第三弾!
内容説明
重要なプレゼンを控えた会社員、育児に疲れた父親、コンプレックスを抱えたイラストレーター…様々な悩みを持つ患者に薬ではなく、本物の猫を処方する不思議なクリニック「中京こころのびょういん」。愛らしい「処方猫」と調子のいいニケ先生に翻弄されながらも、患者たちは心の傷を癒やしていく。そんな中、ニケ先生たちが待っていた「予約の患者さん」がついに来院して―大人気シリーズ第三弾!文庫書き下ろし。
著者等紹介
石田祥[イシダショウ]
1975年、京都府生まれ。高校卒業後、金融会社に入社し、のちに通信会社勤務の傍ら小説の執筆を始める。2014年、第9回日本ラブストーリー大賞へ応募した『トマトの先生』が大賞を受賞し、デビュー。『猫を処方いたします。』が第11回京都本大賞、第13回うつのみや大賞文庫部門大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
112
悩みを持つものだけが訪れることができる、「中京こころの病院」今回も個性豊かな猫ちゃん達が。そして悲しい過去も明らかになっていく。悪徳ブリーダーの話がニュースになることがあるが、猫がこんな目にあっていると思うとひたすら悲しい。そしてそれに巻き込まれた青が可哀想。そりゃトラウマにもなる。猫の習い事は新たな試みで面白かった。私も習いたいwこのシリーズまだ続いてくれそうね。2024/09/11
シナモン
108
シリーズ3作目。読むのが辛い場面もあったけど、今作もニケ先生、千歳さん、処方された猫たちに癒されながら読了でした。 💘人間は言いたいことも言いたくないことも、飲み込む癖がありますからね。我慢したもんをゲボってする時、大抵やりすぎるから怖いですわ。 2024/07/26
ミュポトワ@猫mode
96
猫を処方いたします。3巻読了です。こういう本を読むとホント猫を飼いたくなる。俺は結構ネガティブ人間だから、怒られたりするとすぐ悩んでしまうのよ。だからそういう時には薬として猫が必要なのね。だから、猫を処方してもらいたくなるんだけど、でも、今の家はペット禁止だから飼えないんだよね。たぶん、この辺も縁なんだろうな。猫ちゃんと一緒に暮らすぞって覚悟を決めたら、不意に出会いが訪れる気がする。そんなことを思わせていただいたシリーズでした。縁って大事よね。出会うも別れるもそういう縁だったんだよね、結局。2025/01/11
Karl Heintz Schneider
85
三作目ともなると、さすがにネタ切れになりそうなものだけど、今回「猫を処方する」じゃなくて「猫に習う」が出てきたりする。う~ん、これはちょっと苦し紛れなのでは・・・。それはともかく、著者は猫の生態についてよくご存じの様子。「何匹か猫が釣れたせいで袖口がヨレヨレだ。」これなんか、実際に飼ってないと書けない文章だと思う。そして最終話では、ついに「予約」していた客がご来院。ついにこのシリーズもここまでかと思ったけど、どうもすっきりしない、次もありそうな予感アリアリ。2024/09/13
ゆみねこ
82
シリーズ第3弾。ニケ先生が待っていた「予約の患者さん」。不思議な【中京こころのびょういん】の悲しい過去が明らかに…。猫の愛らしさは読んでいてもニヤニヤするほど。私も猫を処方されたくなる。2025/01/19