出版社内容情報
時は大正、特殊な力を持つ「神子」が台頭する時代。「麒麟」の能力を発現させた梅咲菖蒲は、その力によって新時代の斎王を選んだ。元許嫁で初恋の人でもある立夏と心を通わせ、和やかな時間を過ごすも、京都の町では“百鬼夜行”による事件が発生。菖蒲や斎王たちは、事態の収拾に向けて動き出す。一方、立夏は菖蒲との仲を周囲に認めてもらおうと焦っていて――? 菖蒲と立夏の恋の行方、忍び寄る敵との戦いや、菖蒲を守る四神たちの活躍など、一巻から更にスケールアップ! 甘酸っぱくて切ない、和風ファンタジー第二弾。
内容説明
「百鬼夜行の目撃談相次ぐ―」。新斎王の就任を目前に控えた京都で不穏な噂が流れ始め、立夏や春鷹ら四天王が討伐に赴くことに。自ら囮役を買って出た立夏だったが、事態は思わぬ展開を見せる。鵺の襲来、消えた斎王…一連の事件の陰で糸を引く者は!?一方、菖蒲は立夏にもっと触れたいという気持ちが膨らんでいて―。恋も異能アクションも満載!目が離せない、和風ファンタジーシリーズ第二巻。文庫書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
64
実在の人物をモデルにした作品なのでまさか続巻が出る(シリーズ化?)とは思わなかったという嬉しい驚きと共に読了。ヒロイン・梅咲菖蒲ができすぎちゃんの女の子なのに対し、彼女を取り巻く人たちは悪人ではないけれど勝手な人が多くて少しバランスが悪い気がしないでもない。菖蒲の兄は妹にした仕打ちから菖蒲の想い人・立夏にすげないが、彼の初恋の相手で斎王になろうとしている蓉子には甘い。蓉子は不幸だったかもしれないけれど、立夏や菖蒲にやったことや諸々許せないことも多いだろうにそれは許せるのだろうかと思ってみたり…。2024/04/22
寂しがり屋の狼さん
61
前作はデビュー前に書かれた作品なのですね(◕ᴗ◕✿)『過去に負けたくない!』との著者の想いが登場人物にも伝わったのか、立夏の頑張りや菖蒲の暴走など…楽しく読み進められました。2024/12/11
はにこ
59
前作で婚約解消にはなったけど、菖蒲と立夏はラブラブだねぇ。斎王就任については意見が割れていて、それで事件勃発。家柄やら力やらで甲乙が決まる世界。大正らしい。前作より圧倒的に面白くなったなと思ったら、あちらはデビュー前に書かれたものをリメイクしたものらしい。望月先生、腕をあげましたね。←偉そうですいません。2024/07/18
ひさか
41
2024年4月PHP文芸文庫刊。書き下ろし。シリーズ2作目。百鬼夜行は出るわ、鵺は出るわのファンタジックな展開は楽しい。ここに来て、異能者たちの妬みや愛憎もかなりストレートでシビアな流れになり、綺麗事で済まさない展開が興味深い。麒麟、斎王をはじめとする異能者たちの目指す先はどこなのか?。次巻が楽しみ。2024/05/06
はなりん
35
シリーズ2巻。前巻から大分間が空いたので、キャラの背景や繋がり性格など、記憶がはるか彼方なのですが、問題なくサラッと読めました。菖蒲のイノシシ属性とか、立夏の一途な感じとか、撫子と眼鏡君とか、キャラがはっきりしてきて楽しくなってきた。斎王の蓉子さんも素敵だし、編集長や先代斎王も楽しそうなので、この人達の活躍と続きをもう少し楽しみたい。2024/06/22
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