出版社内容情報
心にそっと寄り添うお茶とお菓子を召し上がれ。
みたらし団子やわらび餅、味噌おにぎりに鯵の甘酢漬け……。江戸の味も楽しめる人気時代小説シリーズ、待望の第二弾!
長い武家奉公ののち一念発起して、みたらし団子とお茶を出す茶屋「蒲公英」を開店したさゆ。「客の事情には立ち入らない」と決めていたが、万引きを繰り返す少女や、人付き合いが苦手な絵師希望の娘など、様々な悩みをもって店を訪れる者たちは、さゆに背中を押されて今までの自分から一歩を踏み出す。
鍛えた料理の腕と生きる知恵で、江戸の人びとの心を癒やす、人情時代小説。
文庫書き下ろし。
内容説明
長い武家奉公ののち一念発起して、みたらし団子とお茶を出す茶屋「蒲公英」を開店したさゆ。「客の事情には立ち入らない」と決めていたが、万引きを繰り返す少女や、人付き合いが苦手な絵師希望の娘など、様々な悩みをもって店を訪れる者たちは、さゆに背中を押されて今までの自分から一歩を踏み出す。鍛えた料理の腕と生きる知恵で、江戸の人びとの心を癒やす、人情時代小説シリーズ第二弾!
著者等紹介
五十嵐佳子[イガラシケイコ]
1956年、山形県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。女性誌を中心にライターとして広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
42
『茶屋「蒲公英(たんぽぽ)の料理帖』第二巻。「想い星」カヴァーが出てこない!残念です。一巻目が桜色、今巻は空色の素敵な装丁なのに。55歳のさゆが、旗本の奥に奉公したことによって身に付いた腕を生かして、頑張っている姿に力を貰います。この時代で還暦間近の女性が一人で生きて行くのは大変なことですよね。でもあまり悲愴感無いのが読んで心地良いです。最後の花火のシーンは本当に素敵です。さゆと渡辺様、どうなって行くんでしょう!続きが楽しみなシリーズです。2024/03/19
kagetrasama-aoi(葵・橘)
36
「想い星」茶屋「蒲公英(たんぽぽ)」の料理帖 第二巻。さゆの作るお料理の美味しそうなこと!しかも年齢相応に体に優しそうで、思わず作りたくなります。実は今日は私達夫婦の結婚四十二回目の記念日です。さゆと俊一郎の仄かな恋を四十二年前を思い出しながら読みました。あの頃の気持ちを思い出して、夫のために料理頑張ろうと思います。2025/01/02
むつこ
28
シリーズ2作目。お茶屋さんを開いた「さゆ」さん、順調に繁盛、夏を迎え冷茶とわらび餅が追加される。幼なじみやご近所さんの毎日のようにやってくる常連さんたちの阿吽の呼吸が心地よい。また、若者たちを見守る目線や仲の良さ、お茶のおいしさの再確認ができる。さゆさんの恋心にいくつになってもキュンとする気持ちを私も(珍しく)持ちたいなと思った。2024/03/31
のんちゃん
27
武家奉公の後、隠居生活に見切りをつけ、55歳にして茶屋蒲公英を開いたさゆの物語第二弾。さゆは聞き上手で、店にくる客や店に関わる人々の悩みや厄介ごとに図らずも手を貸してしまう。私もここ数年、歳のせいか、様々な経験やそれなりの人脈をかわれ、相談事をされる事が多い。そこで今回、さゆから学んだ事が一つある。とにかくじっくり話を聞き、結論を私でなく、当事者自身に決めさせる事。私はせっかちなので、その点がまだまださゆさんには追いつかない。勉強になった。そして今作は美味しい食べ物と共にいろんな恋模様もあり楽しめた。2025/02/11
ベローチェのひととき
25
妻から廻って来た本。長い武家奉公ののちに、みたらし団子とお茶を出す茶屋「蒲公英」を始めたさゆさんのシリーズ第二弾。5編からなる連作短編集。晩御飯ではごはんにかけて食べる簡単な惣菜が出てくるが、それがとても美味しそうで毎回よだれが出そうである。今回は色々な人の恋模様が展開された。まだまだ続きそうなので次作が待ち遠しい。2025/02/16
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