出版社内容情報
本書は、『ケミストリー世界史』の続編で、第二次世界大戦後から20世紀終わりまでの人類と化学の壮大なドラマを、超「ものしり」予備校講師がまとめた力作です。社会や政治、戦争といった出来事の根本にある「物質」を主人公に、それらがどうやって影響し合ってきたのかというつながり、現代史の因果関係を解き明かしています。
古代ローマの哲学者ルクレティウスは、「私たちのよって立つべき視座は原子とその運動であり、この高い視座からの俯瞰によって迷信や恐怖を振り払うことができるのだ」と説きました。この本はまさに、分子の目で、人類の歴史のなかで最も目まぐるしい時代を俯瞰し、解明しようとしたものです。
「1951年6月 世界に広がる石油化学工業」「1960年8月6日 レーザーが実用化」「1976年11月 導電性プラスチックの発明」「1982年5月 ネオジム磁石の発明」「1991年 リチウムイオン電池の実用化」など、現在の私たちの生活と密接な関わりのある項目が並び、「化学」の目で深掘りしています。
「文系」の人でもスラスラ読めるようにわかりやすく書かれていますが、それだけでなく、クスッと笑える表現や著者ならではの「豆知識」が随所に散りばめられていて、痛快です。
精緻なイラスト・写真あり、かつ索引も充実した文庫の書き下ろし。
内容説明
プラスチック、半導体、セラミックス…超「ものしり」予備校講師が痛快に解説!
目次
序章 20世紀までにわかったこと
第1章 1945~50年
第2章 1950年代
第3章 1960年代
第4章 1970年代
第5章 1980年代
第6章 1990年代
著者等紹介
大宮理[オオミヤオサム]
東京・練馬区に生まれ育つ。都立西高校卒業後、早稲田大学理工学部応用化学科で機能性高分子化学の研究室にて研究するも、父親の自己破産で大学院にも進学できず、研究者の道を断念し、誰にも惜しまれずに卒業。予備校の化学講師となる。クルマ、プラモデル、鉄道模型、ロードバイク、ワイン、蒸留酒、料理など、多趣味が災いして人生の“大後悔時代”を送る。「フェラーリ」などイタリア車に血道をあげてきたが、いまは子供たちの肩車で腰を痛めている。河合塾講師として名古屋や浜松で授業や教材、模擬試験作成を担当する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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