出版社内容情報
日露戦争の日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を完破し、世界的名声を得た東郷平八郎、名経営者として知られる稲盛和夫など、各界著名人が敬愛してきた中村天風。天風の思想は、没後半世紀以上経った今でも、経営者や一流アスリートをはじめ、多くの人たちに影響を与え、精神的支柱となっている。メジャーリーグの大谷翔平選手も天風の著作に刺激を受けた一人である。
本書は、天風会第四代会長・杉山彦一氏に師事し、四十有余年にわたって天風研究に取り組んできた著者が、天風の生涯と思想を、124の「キーワード」と「天風の言葉」、写真・図表を交えてまとめたものである。
例えば、キーワード「カリアッパ師との邂逅」の項では「おまえはまだ死ぬ運命じゃない」という言葉が、また「天命」の項では「かわしきれない運命は『天命』という」といった言葉が所収されている。
入門書としても、サブテキストとしても、繰り返し使える、著者渾身の文庫書き下ろし作品。
内容説明
生涯編と思想編で、天風の人生と哲学がわかる。キーワードごとに、天風の言葉を掲載。キーワードに整理番号があり便利。要所に写真や図版があり、見てわかる。どこから読んでもよし、順番に読んでもよし。巻末に用語・人名索引あり。
目次
生涯編(天風の両親―父・中村祐興は柳川藩出身の開明的な官僚。母・テウは生粋の江戸っ子。;爺・立花鑑寛―柳川藩十二代。天風に「いざというときの度胸」を教えた。実父との説がある。;少年期の性格―独立独歩の精神に富んだ暴れん坊。;修猷館投石事件―福岡歩兵第二十四連隊が、投石した修猷館を包囲した事件。生涯の恩師・頭山満―自由民権論に共鳴し、やがてアジア主義を唱導した右翼の大物。 ほか)
思想編(天風哲学―軍事探偵の体験と、ヨーガの体験が合わさって生まれた人生哲学。;生存と生活―生存とは、生命力を確保すること。生活とは、生命力を活用すること。;心身統一法―心と体を統一させる実践法。天風の悟りを追体験するシステム。;宇宙霊―宇宙の根本主体であり、万物を創造する“先天の一気”。;我とは何か―我とは、生命の本源的中枢をなす「霊魂」のこと。 ほか)
著者等紹介
池田光[イケダヒカル]
1955年、兵庫県生まれ。経営コンサルタント。天風哲学の実践・指導において活躍。心身統一法をもとにした独自の成功哲学によって、ビジネスパーソン、一般人のための実力向上に画期的な成果を上げる。また企業の経営戦略、組織開発の分野で多大な実績を残す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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hinotake0117
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