出版社内容情報
慶長五年(一六〇〇)九月十五日、天下分け目の戦いとして、後世に知られ、家康率いる東軍が勝利を得た関ヶ原合戦。日本史上、あまりにも有名なこの合戦の経緯や様相は、小説やドラマで何度となく描かれてきた。しかしながら、それらの劇的なストーリーが、実際に真実に基づくものかどうかは、今もって論争が繰り広げられている。
文庫化に際し、ここ数年の「関ヶ原合戦」に関わる最新研究もふまえ、アップデートされた本書が、その真相に迫る。
豊臣秀吉没後、歴史は大きく動き出す。五大老のひとり、徳川家康は、いかにして天下獲りの道を歩んだのか。西軍を率いた石田三成、西軍総大将になった毛利輝元、上杉景勝と直江兼続……。相対する東軍の家康に従う井伊直政、本多忠勝ら譜代の家臣、そして福島正則、細川忠興、黒田長政……。さらに、真田家、小早川秀秋らは、どう動いたのか。
「東西挟撃策」「小山評定」「石田三成訴訟事件」「直江状」……合戦前後の動静を、良質な一次史料を重視し、丹念に見つめ直し、検証することで、見えてきたのは、決戦前日に東西両軍の勝敗は決まっていたということだった――。
目次構成
プロローグ 徳川幕藩体制の端緒となった「関ヶ原合戦」の論点
第一章 豊臣政権の変質
第二章 上杉景勝の覚悟
第三章 決起した西軍
第四章 輝元、吉継、三成の選択
第五章 関ヶ原前夜の攻防
第六章 決戦関ヶ原
第七章 「関ヶ原合戦」の戦後処理
エピローグ 徳川家康「関ヶ原体制」の創出
*本書は、2019年9月にPHP研究所から刊行された『関ヶ原合戦は「作り話」だったのか』を改題のうえ、加筆・修正したものです。
内容説明
家康の狙いと景勝の覚悟、「東西挟撃作戦」はあったのか、三成書状は偽文書か、家康に「はめられた」輝元、なぜ決戦の地が関ヶ原なのか、一次史料と向き合うことで、見えてくる戦国武将の躍動。最新研究をもとにバージョンアップ!
目次
プロローグ 徳川幕藩体制の端緒となった「関ヶ原合戦」の論点
第1章 豊臣政権の変質
第2章 上杉景勝の覚悟
第3章 決起した西軍
第4章 輝元、吉継、三成の選択
第5章 関ヶ原前夜の攻防
第6章 決戦関ヶ原
第7章 「関ヶ原合戦」の戦後処理
エピローグ 徳川家康「関ヶ原体制」の創出
著者等紹介
渡邊大門[ワタナベダイモン]
歴史学者。1967年、神奈川県生まれ。関西学院大学文学部卒、佛教大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。現在、株式会社歴史と文化の研究所代表取締役。日本中近世政治史専攻。戦国時代を中心に日本史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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