出版社内容情報
忘れられないあの味や、味とともに蘇るあの日の思い出――。
作家や料理研究家、デザイナーなど、様々な分野の第一線で活躍する著名人が、「思い出のごはん」をテーマに綴ったエッセイ集。家庭の味から海外で食べたひと皿、さらには「どうしてこうなった!?」という珍品まで、多種多様な料理が登場。きっと共感する一編があるはず。ときにほろりと涙が流れる、味わい深い三つ星級のエッセイを75作収録。
文庫オリジナル。
内容説明
忘れられないあの味や、味とともに蘇るあの日の思い出―。作家や料理研究家、デザイナーなど、様々な分野の第一線で活躍する著名人が、「思い出のごはん」をテーマに綴ったエッセイ集。家庭の味から海外で食べたひと皿、さらには「どうしてこうなった!?」という珍品まで、多種多様な料理が登場。きっと共感する一編があるはず。ときにほろりと涙が流れる、味わい深い三つ星級のエッセイを75作収録。
目次
祖父が愛したシュパーゲル(門倉多仁亜)
母が作った幻の卵焼き(武田双雲)
父へのポークソテー(椰月美智子)
手作りのお節料理(堀川波)
あの夜の寄せ鍋(水橋文美江)
息子が作った卵焼き(上大岡トメ)
父の手料理(小路幸也)
じゃがいもの細切りと豚挽肉の炒めもの(森絵都)
母に食べさせたかった手作りクッキー(一青妙)
母への想いを手料理に込めて(小川糸)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
79
様々な分野で活躍する著名人が、「思い出のごはん」をテーマに綴ったエッセイ集。わずか3~4ページですが、総勢75名、すべて初収録なのは豪華ですね。やはり子供の頃の、家族で食べた食べ物について描かれた方が多い。運動会やお正月でのエピソードなど、みんないい思い出。お母さんやお祖母さんの愛情と優しさが微笑ましい。ただ、もう少し長い文章だと良かったかも。少し物足りなさを感じました。2023/08/02
ぶんこ
51
訪れるお客さんのために、大事にとっておいた食材を、惜しげもなく使い切るおばあさん、お母さん。特に大好きな奥薗壽子さんの「サバ缶寿司」にウルウル。北阪昌人さんのお誕生日会の山盛りのコロッケに、丸ごとのきゅうり。貧しくとも子供のために一生懸命作ってくれたのでしょう。松原惇子さんのお父さんが運んでくれたおいなりさん。83歳で、娘のために重い2段重のおいなりさんを届け、駅までの途中で疲れてビルの植え込みに座っていた。娘さんとしては悔やんでも悔やみきれない思い出でしょう。たくさんある中で、心にうった作品でした。2023/12/25
BLANCA
49
「忘れられないあの味や、味とともに蘇るあの日の思い出。様々な分野で活躍する著名人75人の『思い出のごはん』をテーマに綴ったエッセイ集」。作家さん、豪華です! 「きっと共感する一編があるはず」と内容紹介に書かれていますが、ありました、思い出しました😲 小学生の時の土曜日の昼食、インスタント袋麺の焼きそば。不思議なのは、他の物も食べていたはずなのに焼きそばの記憶しか無い😆 あと、祖母が作った小麦粉からルーを作る、子供にも容赦しない辛いカレーライスと、リンゴ入りポテトサラダ…私の思い出ごはんです。2023/05/17
ひさか
47
PHPくらしラク〜る♪2016年9月号〜2022年12月号連載のリレーエッセイわたしの思い出ごはんを再編集して2023年3月PHP文芸文庫刊。75人、75編のエッセイ。現在活躍中の方達ばかりなので同時代を感じる。半分以上が家族の話で、その内容にうらやましさを覚えました。2023/07/30
Karl Heintz Schneider
47
一話3ページの超短編が75話。テーマは「味とともに蘇るあの日の思い出」作家だけではなく料理研究家やデザイナーなど様々な分野の第一人者が綴ったエッセイ集。知らない方も、好きな作家さんもたくさんいた。小路幸也・小川糸・椰月美智子・碧野圭・山口恵以子・近藤史恵・青山美智子・三浦しをん・町田そのこ・大崎梢・古内一絵・望月麻衣。序盤早々に小路幸也が登場しもう終わっちゃったと思ったら最後の方でもう一回出てきて嬉しかった。できれば目次を見ないで読むことをオススメする。次はどんな人だろうとワクワクしながら読まれたし。2023/06/23