出版社内容情報
精神科医の自殺率は一般人の数倍という。死のうとする人を食い止める仕事であるはずの精神科医がなぜ、そのようなことになってしまうのか。みずからが薬漬けになっている医師、女性患者と肉体関係に進んでしまった医師、不正な事件にかかわり、当局のご厄介になった医師……。本書冒頭には、こうした残念な精神科医、ダメな精神科医が次々と登場する。私たちは、安心して精神科の門をたたくことができないのだろうか……。
本書は、現役の精神科医が、日本の精神医療界の闇を冷静に分析して解説し、患者が心の問題と向き合う時に知っておくべきこと、信頼できる医師に出会うための心得を説いたものである。
●世界でも1位、2位を争う膨大な外来患者数
●100人の精神科医がいれば、診断も100通りある
●精神科薬の成功確率は誰も証明できない
●費用対効果の高い読書療法
●瞑想は大きな効果が期待できる
●万人にとっていい精神科医は存在しない、ほか。
『精神科医はなぜ心を病むのか』(2008年刊)を改題、大幅に加筆、修正して文庫化。
内容説明
あなたは誰に診てもらう?医者自身が薬漬け、たった5分の外来診療…。信頼できる医者の見つけ方&患者自身ができること。医療業界の闇を説く。
目次
第1章 精神科医に他人の心を診る資格はあるか
第2章 精神科医は追いつめられているのか?
第3章 多様化する精神科へのニーズ
第4章 教えてもらえない精神科医―精神科医の育成システムがあやしい
第5章 精神科の診断はあてにならない!?
第6章 薬も満足に使えない精神科医
第7章 そもそも精神科薬は本当に効くのか
第8章 心理的な治療なんてできない精神科医
第9章 精神科薬に頼らずにできること
最終章 ダメな精神科医の見極め方
著者等紹介
西城有朋[サイキアリトモ]
現役の精神科医。地域の臨床活動に携わるほか、産業医としても活動。モットーは「現実が真実」。科学的根拠で理論武装してイキらない、患者のための臨床家でいることを目指す。「精神医療では、“知ったかぶりの権威”よりも、地に足をつけて、汗をかくことを惜しまない治療者こそが上医」が信念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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