PHP文芸文庫<br> はなごよみ―“草花”時代小説傑作選

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はなごよみ―“草花”時代小説傑作選

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569902371
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

いま話題の女性時代作家が勢ぞろい! 

 桜、あじさい、朝顔、菊、椿……言葉にできない思いを花に託した、美しくも切ない時代小説アンソロジー。
 
●「吉原桜」(中島要)
 吉原一の人気花魁・唐橋は、妹分の紅鶴と間夫を別れさせる。悲しみに沈む紅鶴に着せるために、唐橋が仕立て直しを頼んだ百花繚乱の“いろはの打掛”とは。
 
●「桜の森に花惑う」(廣嶋玲子)
 猫の姫様の庭である桜の森に迷い込んだ人間の久蔵は、涙にくれる華蛇族の娘・初音に出会う。恋をしなければならない一族なのに、いまだ恋ができずにいる初音に対して久蔵は……。
 
●「あじさい」(梶よう子)
 御薬園同心・水上草介は、元同僚から相談を受ける。祝言を挙げることになったが、剣術道場の兄弟子が頼んでいないのに仲人をやる気だという。隠居の身である兄弟子は、道場では少々煙たがられ、さらに息子の嫁からも厳しい態度を取られているようで……。
 
●「ひとつ涙」(浮穴みみ)
 蔵前の札差の娘・おまきは、縁談がなかなかまとまらず嫁き遅れといわれるも、七歳のときの初恋の相手が忘れられない。そんな中、四年前に行方をくらました幼馴染の助五郎が現れる。やさぐれた魅力を持つ助五郎は、どうやらわけありのようで、おまきは助五郎に協力することになる。
 
●「縁の白菊」(諸田玲子)
 君江は意中の相手と菊見をするために、待ち合わせ場所の茶屋で相手を待つが、突如、狼藉者が茶屋を襲撃する。狼藉者が居座る茶屋を抜け出した君江だが、茶屋の娘に懇願され、ある男を探すことになり……。
 
●「侘助の花」(宮部みゆき)
 掛け行灯をつくる際に侘助の花を描く看板屋が、その理由を尋ねられ、一度だけ“生き別れの娘を探すため”という作り話をする。しかし、存在しないはずの実の娘を名乗る女が現れ……。

 四季折々の花を背景に、江戸の人情を描いた短編六作を収録。

内容説明

吉原一の人気花魁・唐橋は、妹分の紅鶴と間夫を別れさせる。悲しみに沈む紅鶴に着せるために、唐橋が仕立て直しを頼んだ百花繚乱の“いろはの打掛”とは「吉原桜」(中島要)、掛け行灯をつくる際に侘助の花を描く看板屋が理由を尋ねられ、“生き別れの娘を探すため”という作り話をしたところ、実の娘を名乗る謎の女が現れ…「侘助の花」(宮部みゆき)など、四季折々の花を背景に江戸っ子の人情を描いた極上の短編六作を収録。

著者等紹介

中島要[ナカジマカナメ]
早稲田大学教育学部卒業、2008年、「素見(ひやかし)」で小説宝石新人賞を受賞。10年、『刀圭』で単行本デビュー。18年、「着物始末暦」で歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞

廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
神奈川県生まれ。2005年、『水妖の森』でジュニア冒険小説大賞、18年、『狐霊の檻』で第34回うつのみやこども賞受賞。22年、『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』が第3回「小学生が選ぶ“こどもの本”総選挙」で第1位に

梶よう子[カジヨウコ]
東京都生まれ。2005年、「い草の花」で九州さが大衆文学賞大賞、08年「一朝の夢」で松本清張賞、16年『ヨイ豊』で歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞

浮穴みみ[ウキアナミミ]
1968年、北海道生まれ。千葉大学文学部卒業。2008年、「寿限無」で小説推理新人賞、18年、『鳳凰の船』で歴史時代作家クラブ賞作品賞を受賞

諸田玲子[モロタレイコ]
静岡市生まれ。上智大学文学部英文科卒業。1996年、「眩惑」でデビュー。2003年、『其の一日』で吉川英治文学新人賞、07年、『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、12年、『四十八人目の忠臣』で歴史時代作家クラブ賞作品賞、18年『今ひとたびの、和泉式部』で親鸞賞を受賞

宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年、東京都生まれ。87年、「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。92年、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、93年、『火車』で山本周五郎賞、99年、『理由』で直木賞、2002年、『模倣犯』で司馬遼太郎賞、07年、『名もなき毒』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

89
タイトル通り、6人の作家による花にまつわる作品集。宮部さん以外の作家さんのシリーズものは未読なのでどれも楽しめた。桜、あじさい、朝顔、白菊、侘助。中島要さんの「吉原桜」のセリフ「桜はまた咲くことを知っているから散るのを喜ぶことができる」いい言葉です。ラストを締める宮部さん「侘助の花」が謎かけみたいで面白い。看板屋がいつも描く侘助の花の作り話が隠し子騒動まで起こる。身に覚えのない隠し子が現れ…。四季の花が人の人生に寄り添うように咲き、心を潤してくれる6つの短編集。2022/10/14

ふじさん

82
「吉野桜」は、桜の花と吉野の華の美しくも切ない話。「桜の森は花惑う」は、幼い妖怪の可愛らしい恋物語。「あじさい」は、あじさいの花に託した登場人物の言葉が心に染み入る作品。「ひとつ涙」は、朝顔に絡めた恋の話の顛末が詠みどころ。「縁の白菊」は、白菊を絡めたストーリーに、娘が女へと成長する経緯を見事に描いた作品。「侘助の花」は、侘助の花の説明が、いつもの宮部みゆきらしくラストの味わいを深めている、さすがだ。四季の可憐な花々と、愛すべき江戸の市井の人々の人情ドラマが心を癒してくれる極上の短編集。2025/04/03

天の川

51
女性作家さんによる花にまつわる時代小説の傑作選。どの作品も面白かったとは言うものの、シリーズものからの抜粋が多かったので、登場人物たちのバックボーンや人となりがわかっている前提での話になってしまうなぁと。シリーズものを探すにはいいかもしれません。2023/03/14

ひさか

49
2022年9月PHP文芸文庫刊。シリーズ10作目。中島要:吉原桜、廣嶋玲子:桜の森に花惑う、梶よう子:あじさい、浮穴みみ:ひとつ涙、諸田玲子:縁の白菊 、宮部みゆき:侘助の花、の草花をテーマにした6編のアンソロジー。いずれも連作短編となっているシリーズからのチョイスのため、これだけ読んでわかるのか?というのが気になるところだが、「本編も読んでみよう」に繋がるのなら、こういうのもありです。5編は既読でしたが、楽しめました。2022/10/31

おか

43
桜の開花宣言がそちこちで聴こえる中で この作品を読めるって 別に狙ったわけではないんですけどね。『吉原桜』中島要:ほれぼれするような着物、それを着こなす器量になれって! 『 桜の森に花惑う』廣嶋玲子:私の好きな「妖怪の子預かります」からの一遍、真っ暗な中の桜の大木 いいね~ 『あじさい』梶よう子:隠居の身って まぁ辛いだろうね。それにつけても 嫁の鏡❣ 『ひとつ涙』浮穴みみ:この歳になると(私の事)なんかこういう話 あっちゃ~って感じなんです(笑)➡続 2024/03/31

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