出版社内容情報
客観的に正しい歴史など存在しない。日本人が信じる「世界史」を疑え!
ギリシャもローマも、常にオリエントの世界に屈服し続けた。アレキサンダー大王や五賢帝は、例外にすぎない。その例外を特筆大書し、さも「常に西洋は人類の中心だった」と描いているのが、日本人が信じる「世界史」だ。別に西洋人を?つきと糾弾する必要はない。どこの国でも、歴史の記述とはそういうものだ。
人によって「世界史」とは何なのかの定義は違って良い。むしろ歴史家が千人いれば千の「世界史」の定義がなければおかしい。本書をおのおのが「世界史」とは何なのかを考える材料としてほしい。 (「文庫版 はじめに」より抜粋)
(目次)
●第一章 世界史の正体と日本
●第二章 十字軍の爪痕
●第三章 世界史を語る視点としての鎌倉幕府
●第四章 暗黒の中世の終焉と室町幕府
●第五章 中世と近代のはざまで
『真実の世界史講義 中世編』を改題の上、文庫化。
内容説明
客観的に正しい歴史など存在しない。日本人が信じる「世界史」を疑え!ギリシャもローマも、常にオリエントの世界に屈服し続けた。アレキサンダー大王やローマの五賢帝は、例外にすぎない。その例外を特筆大書し、さも「常に西洋は人類の中心だった」と描いているのが、日本人が信じる「世界史」だ。誰も教えてくれなかった驚愕の講義!
目次
第1章 世界史の正体と日本(菅原道真の決断・世界史を拒否する日本;二つの帝国の一〇世紀;カツアゲされる国家・宋;国風文化が花開く日本)
第2章 十字軍の爪痕(凶暴化するキリスト教とプレ十字軍;十字軍の侵略;ヘタれる国家・宋;史上最強のローマ教皇と最初の近代人)
第3章 世界史を語る視点としての鎌倉幕府(世界最強モンゴル帝国vs.北条時宗;勝因は「神風」ではなかった;モンゴルの遺したもの)
第4章 暗黒の中世の終焉と室町幕府(十字軍の末路とヨーロッパ;モンゴル帝国の分割と東アジアの大変動;明がわかれば中国がわかる;日本史最大の売国奴、足利義満)
第5章 中世と近代のはざまで(近代を理解するための四つの視点;世界最初の絶対主義、足利義教;冷酷非情な常識人、マキャベリに学べ;英仏百年戦争とジャンヌ・ダルクの火炙り;東ローマ帝国の崩壊とオスマン帝国の勃興;これが応仁の乱だ!)
著者等紹介
倉山満[クラヤマミツル]
1973年、香川県生まれ。憲政史研究者。96年、中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員として、同大学で日本国憲法を教える。2012年、コンテンツ配信サービス「倉山塾」を開講、翌年に「チャンネルくらら」を開局。20年6月に一般社団法人救国シンクタンクを設立し、理事長・所長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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