PHP文芸文庫<br> 小説の読み方

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PHP文芸文庫
小説の読み方

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569902197
  • NDC分類 902.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報

あの作品も、こう読めばもっと感動できる!
本書は、現代の純文学からミステリーまでの11作品を題材に、物語をより深く楽しく味わうコツを、人気小説家がわかりやすく解説。小説を読んだ後、SNSで、作品の感想を書いたり、意見交換ができるようになる1冊です。
「冒頭で、私は、動物行動学者のティンバーゲンによる『四つの質問』を紹介している。これは、文学に限らず、映画にも美術にも通用する問いであり、何かを鑑賞したあと、人とそれについて話をしたり、自分で感想を書いたりする際には有効な着眼点となるだろう」(本書「文庫版によせて」より抜粋)
●ポール・オースター『幽霊たち』
●綿矢りさ『蹴りたい背中』
●ミルチャ・エリアーデ『若さなき若さ』
●高橋源一郎『日本文学盛衰史――本当はもっと怖い「半日」』
●古井由吉『辻――「半日の花」』
●伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』
●瀬戸内寂聴『髪――「幻」』
●イアン・マキューアン『アムステルダム』
●美嘉『恋空』
●フョードル・ドストエフスキー『罪と罰』
●平野啓一郎『本心』
PHP新書版に、『罪と罰』『本心』の解説を新規追加し、再編集。

内容説明

ちょっとした着眼点の違いで、小説はもっと面白くなる!本書は、『蹴りたい背中』『ゴールデンスランバー』など、現代の純文学やミステリー、古典などを題材に、作品をより深く楽しく味わうコツを、人気小説家がわかりやすく解説。小説を読んだ後、SNSで、作品の感想を書いたり、意見交換ができるようになる1冊です。文庫版では自著『本心』と『罪と罰』の解説を特別収録!PHP新書版を加筆・修正し再編集。

目次

第1部 基礎編 小説を読むための準備(世の中のことを「小さく説く」もの!?;小説を「四つの質問」から考えてみる;小説が持っている時間の“矢印”;「知りたい」という欲求と“主語”+“述語”;“究極の述語”への長い旅;“大きな矢印”は無数の“小さな矢印”の積み重ね;“主語”になる登場人物;話の展開が早い小説、遅い小説;述語に取り込まれる主語;期待と裏切り;事前の組み立てと即興性;愛し方に役立てる)
第2部 実践編 どこを見て、何を語るか(ポール・オースター『幽霊たち』;綿矢りさ『蹴りたい背中』;ミルチャ・エリアーデ『若さなき若さ』;高橋源一郎『日本文学盛衰史―本当はもっと怖い「半日」』;古井由吉『辻―「半日の花」』;伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』;瀬戸内寂聴『髪―「幻」』;イアン・マキューアン『アムステルダム』;美嘉『恋空』;フョードル・ドストエフスキー『罪と罰』;平野啓一郎『本心』)

著者等紹介

平野啓一郎[ヒラノケイイチロウ]
1975年愛知県生まれ。京都大学法学部卒業。98年、大学在学中に雑誌『新潮』に寄稿した作品『日蝕』(新潮文庫)が“三島由紀夫の再来”として注目を集める。同作品で翌年芥川賞を受賞。旺盛な創作活動を続け、一作毎に変化する多彩なスタイルで、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。著書は小説では、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞の『決壊』(新潮文庫)、Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞の『ドーン』(講談社文庫)、渡辺淳一文学賞受賞の『マチネの終わりに』(文春文庫)、読売文学賞を受賞した『ある男』(文春文庫)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

104
「本の読み方」に続いて、それを実践に移すということでご自分の作品を含め11の小説の読み方をー若い人向けなのでしょうーわかりやすく丁寧に書かれています。選ばれている作品は私が殆ど読んでない作品(唯一読んでる作品は「罪と罰」)だったので参考にはなりましたが、古井由吉を除いてはあまり手が伸びないような感じがしました。それよりも第1部の「小説を読むための準備」の「小説を「四つの質問」から考えてみる」というところが新鮮に感じられました。2023/06/22

Sato19601027

57
「本の読み方 スロー・リーディングの実戦」に続く第2弾。小説を読む際、読者は登場人物に感情移入して、喜怒哀楽を共感したいと思っている。作者はテーマを持って小説を書き、世界観や思想を登場人物の言動を通して体現し、読者の知りたいという欲求に、主語と述語の組み合わせで応えていく。読書は複雑な世の中を生きる人間の心の奥底を圧縮して、濃密な時間とともに体験させてくれるツールだ。実践編では、様々なタイプの小説を切り出し、作者の技法を解説している。早く小説の世界に浸りたくなった。作者の技を堪能し、感情を揺さぶられたい。2023/09/13

優希

54
小説家という小説のプロによる小説の読み方のレクチャー本でした。流石に日々文章に親しんでいるだけあり、その読み方は深いものがあります。自分もただ読むだけではなく、作品の持つ魅力を掬い上げながら読書を楽しんでいきたいと思いました。2023/01/06

いっち

48
最近小説を読んでない。芥川賞候補作を読もうと思い、本書を手に取った。小説を読むリハビリ。小説の読み方より、書き方に役立った。著者は、ドストエフスキーが後世に多大な影響を及ぼしているのは、「どの作品にもアポリア(解決できない難題)が含まれているから」と言う。解決できない問題だからこそ、文学で取り組む。確かに理にかなっている。解決できない問題に取り組んでいる小説を読めば、何かヒントがあるかもしれない。だからドストエフスキーは読まれる。小説を書く際は、解決できない難題をネタにするところから始めるのが良さそうだ。2023/12/27

みこ

41
タイトルから受ける印象程の押しつけがましさもなく、むしろ読書メーターでも念頭に入れているのか誰もがネットなどに感想を書けるようになったからこその小説の味わい方の一つを提示してくれる。「恋空」なんかも取り上げるんだと思ったら繰り返し作品の評価は二の次でと言ってたり、解説文章そのものの熱量が低かったり、それに対するかのように続く「罪と罰」(この並び自体が恣意的なものを感じる)では熱量の高い文章で解説を展開してたりと間接的にディスってた印象。2022/06/23

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