出版社内容情報
人生100年時代に、日本人の働き方はどうシフトすべきか?「昭和と平成の常識」をぶち壊し、残酷な世界を生き抜くヒントを紹介。
目次
1 生き方・働き方が衝撃的に変わる未来(テクノロジーのスーパーノバ;「カルチャーデック」の衝撃 ほか)
2 前近代的な身分制社会・日本(世界も日本も「リベラル」になっている;「ネオリベ型福祉国家」の真実 ほか)
3 会社や管理職はなくなるのか?(エレファントカーブが教えてくれること;日本には低スキルの移民がやってくる ほか)
4 「未来世界」で生き延びる方法(雇用の完新世は終わった;「やればできる」グロテスクな未来 ほか)
文庫版特別寄稿 誰もが知っていながら報じられない「労働者」以前に「人間」としてなんの権利も認められない非正規公務員の現実(子ども・家庭相談員はなぜ27歳で自殺したのか;非正規公務員の3つのブラックジョーク ほか)
著者等紹介
橘玲[タチバナアキラ]
1959年生まれ。作家。2002年国際金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。金融・人生設計に関する著書も多数。『言ってはいけない残酷すぎる真実』で2017新書大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッポニア
40
終身雇用はもう通用しない、こっちがな、ぬるい日本でさっさと億万長者になる、という決意とともに。以下メモ。会社は従業員になんの義務もない、リストラによって最高の結果を出せる人だけが残り会社が発展する。チームの成功を確かなものにするには、ありのままを率直に伝え、新しい機会を探すのが一番。一生を通じて学びたい、新しいスキルを身につけ新しい経験をしたいなら同じ会社に居続ける必要はない。先進国中最多の祝日が日本人を疲弊させる。ブラック企業、という名称は人種差別。知識や人脈を惜しげもなく共有する、生き方へ。2025/03/15
ビイーン
33
本書を読めば目からウロコ間違い無しだろう。立憲主義を踏みにじるアベ政権が雇用改革を推進し、リベラル政党が雇用制度改革に頑強に反対する光景は岸田政権になった今でも変わらない。日本では一体どちらがリベラルなのか分からない状態だ。リベラルが目指す理想社会では、人がモチベーションで差別され、生涯学習ができない人が落ちこぼれるのは自己責任とされる。なんて残酷な世界なんだ。僕は今のままがいいかな。2024/04/22
ごへいもち
28
従軍慰安婦問題で日本の主張が海外で認められないのは韓国ロビーのせいではなく現在の日本の性差別が国際的コンセンサスになっているから等いろいろ納得。でもなぜこの本に書かれているようなことを言う人が他にいないんだろう。私の読書が偏っているから?2022/04/19
ネロ
21
橘玲氏らしく世界の歪みや暗部がリアルに語られる。「白熱教室」著者で哲学者のマイケル・サンデルを「強く願えば夢はかなう」と約束する怪しげな自己啓発本と変わらない、と言っちゃう流れが橘氏らしい。自分は、会社人生から脱出済みで個人で仕事をしているがまだ自分らしく生きられていない。本書では人生のヒントとして、好きなことを仕事にし長く働く、知識と人脈をギブする、上位30%の所得層を入る(入れることならば!)、FIREを目指すのは無理筋になってきていること。皆んな等しく貧乏化の流れなのかな...2023/03/28
mintia
20
人生100年時代、年金だけでは食べていけません。もちろん、定年退職まで働ける保証もありません。好きなことを見つけて、それを仕事にしていこうと思う。2022/11/08