出版社内容情報
戦国時代は日本史の中でも特に人気のある時代であり、一面、何でもわかっているような気になる。しかし、実はそうではない。自明のことのように扱われながら、いまだに解明されていないことがいくらもある。
例えば、織田信長については、徒歩の鉄砲兵を主体とした新しい軍隊をつくって新時代を切り開いたように述べている人が大勢いる。しかし、実は信長の軍隊にどのくらいの比率で鉄砲兵がいたのか、鉄砲兵をどう集め、どのように訓練していたのか、などといったことを明らかにした人は誰もいない。同様に、「武田家=騎馬中心」と見なされることが多いが、実は確固たる根拠はないなど……。
本書は、このように、戦国合戦について、わかっているようでわかっていない問題、俗説・通説のおかしな点を広く拾い出し、どこまで解明されているのかを論ずることによって、リアルな戦国合戦像に迫るというものである。
『戦国軍事史への挑戦』を改題の上、加筆してまとめている。
内容説明
“意外と多かった非戦闘員”“例外的に騎乗を許された者たち”“有用性が高かったのは弓矢”“武器としては問題の多かった日本刀”“大坂本願寺の戦いと信長のウソ”軍事史上の未解明テーマに挑戦する!
目次
第1章 戦国時代の軍隊は、どのように組み立てられていたのか
第2章 兵種の区分はどうなっていたか
第3章 兵士の装備はどうなっていたか
第4章 士卒はどう集められ、どう訓練されたか
第5章 戦国人は、どのように戦っていたのか
第6章 士卒の功名は、どう扱われていたか
第7章 武器と人的損害の問題を、どうとらえるか
著者等紹介
鈴木眞哉[スズキマサヤ]
1936年横浜市生まれ。中央大学法学部法律学科卒業後、旧防衛庁、神奈川県庁などに勤務。在職中から歴史の研究を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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