出版社内容情報
喫茶ニライカナイの店主に助けられた雨宮は、その店主の境遇を知り、逆に彼を救おうとする。しかし、それは街の禁忌に触れることだった!?
内容説明
悪夢が怪異となり住民を襲う街、綿津岬。そこに引っ越してきた雨宮は、怪異に見舞われた際、不思議な喫茶店「ニライカナイ」の店主・浅葱に、呪縛を解いてもらい、助けられた。浅葱が「ニライカナイ」に何百年も囚われていると知った雨宮は、救われた恩を返すため、彼を解放する方法を探ることに。しかしその過程で、綿津岬に隠された恐ろしい秘密を知ってしまい…。大人気怪談シリーズ、第二弾。文庫オリジナル。
著者等紹介
蒼月海里[アオツキカイリ]
宮城県仙台市生まれ。日本大学理工学部卒業。元書店員で、小説家兼シナリオ・ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キナコ
36
シリーズ2巻。ライトホラーノベルではあるが、ホラーとしてはあまり怖くないので読みやすい。読了後は物悲しい気持ちになった。守るべきものが時間と共に歪んでいってしまった印象。エピローグは個人的に好き。バリバリのホラーではないため、オススメはしやすいかな。2023/06/08
よっしー
27
綿津岬の謎を解くために奔走する雨宮。自治会に牛尾家の存在。よく分からない不気味さが常に渦巻いていた感じです。浅葱を救いたい気持ち、町の人を見捨てられない葛藤…の結果がある意味で万事上手く行ったのは良かったです。解放された浅葱が幸せそうなのが1番の救いですね。プチホラーとして楽しませてもらいました。2022/05/02
悠
24
読後感はせつない…と思っちゃいました。浅葱が解放されニライカナイに行けたのはとても良かったのだけど…せつなくて優しい…のかな?感想が支離滅裂(笑) この作家さんの本は結構読んで好きな作家さんです❢ どの本も良かったのですが、この本が1番かなぁ〜。怖いってほどではないけどなんとなくありそうで、優しくて切なくて やっぱり支離滅裂です。 楽しい読書時間でした❢❢2021/11/03
Yuri
20
前作に続けて読んでいます。街全体の不穏な空気の謎に迫る展開。細かい設定や浅葱と雨宮との距離感とか楽しく読めました。朱詩さんの設定と存在を使いこなせてなかった気がして、それだけは残念。2023/02/18
hautan
17
シリーズ二作目。結局はハッピーエンドっぽいラストになってホッとしたけどぞくぞくするお話でした。描写から想像する魔物的な存在が怖かったし不思議な夢の様なお話でした。蒼月さんの作る世界は面白いです2022/02/16