出版社内容情報
県警内部、全員敵?
「どんでん返しの帝王」が贈る、息をもつかせぬノンストップ・ミステリー。
単独で麻薬密売ルートを探っていた刑事が、銃で殺された。千葉県警刑事部捜査一課の高頭班が捜査にあたるが、事件の真相にたどり着いた警部・高頭冴子は真犯人に陥れられ、警官殺しの濡れ衣を着せられる。
自分の無実を証明できるのは、事件の目撃者である八歳の少年のみ。
少年ともども警察組織に追われることになった冴子が逃げ込んだ場所とは? そして彼女に反撃の手段はあるのか?
内容説明
単独で麻薬密売ルートを探っていた刑事が銃殺された。千葉県警刑事部捜査一課の高頭班が捜査にあたるが、事件の真相を知った警部・高頭冴子は真犯人に陥れられ、警官殺しの濡れ衣を着せられる。自分の無実を証明できるのは、事件の目撃者である八歳の少年のみ。少年ともども警察組織に追われることになった冴子が逃げ込んだ場所とは!?そして彼女に反撃の手段はあるのか!?息をもつかせぬノンストップ・ミステリー。
著者等紹介
中山七里[ナカヤマシチリ]
1961年、岐阜県生まれ。2009年『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年1月デビュー。2020年は、作家デビュー10周年を記念して、前代未聞の新作単行本12ヶ月連続刊行予定(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SJW
120
麻薬密売を捜査していた刑事が銃で殺される。千葉県警捜査一課の警部・高頭冴子が捜査に当たるが、事件の真相を知ると高頭は犯人の濡れ衣を着させられ、目撃者の少年 猛と逃亡生活を強いられる。プロローグは施設での虐待に嫌な思いをさせられるが、ヤクザの山崎、猛との掛け合いや冴子の独り言など、声を出して笑う場面もしばしば。大阪のあいりん地区の辺りは、知っている内容でそうそうと頷いてしまった。エンディングは緊張の連続だったが、最後にお約束のどんでん返し。たっぷりと楽しませてもらった‼️2021/05/07
H!deking
95
おー、めっちゃおもろいやないかい!!あとがきにもありましたが、中山先生はよくこんなの年に10冊以上書けますよね。本当凄いと思います。という訳で、これも先日いつもの書店で見つけたサイン本。千葉県警の組隊の刑事が殺され、犯人に仕立てられた主人公、アマゾネスこと高頭冴子さんが唯一の目撃者の8歳の少年と逃げ回る。からの…的なお話。こういう勧善懲悪的なお話ってキャラ立ちすごく大事だと思うんだけど、今までになかったゴリゴリマッチョな女性刑事というのが新鮮で面白かったです。続編も出てるみたいなのでいつか読みたいな。2022/10/13
のり
92
麻薬捜査をしていた刑事が殺害された。事件担当となったのは千葉県警のアマゾネスこと「高頭冴子」。抜群の捜査実績の彼女だが犯人に嵌められ容疑者扱いに…しかし事件を目撃したという8歳の子供の存在が明らかになるが複雑な事情も絡む。警察全体を敵に回し、子供の命の保証もない。まさかの人物の手引きで逃亡し半減を狙うが…子供の命まで躊躇なく狙う外道達。千葉県警最悪の不祥事の結末は…2020/09/15
まるほ
66
『鑑定人 氏家京太郎』で登場した高頭刑事が気になり、本作を手にしました。▼殺人現場を目撃した子供。その犯人の濡れ衣を着させられ、真相を追い求めながら逃走するハメとなった刑事。このような設定は何か映画にもあったような気がしますが、私の既読の中山さんの作品のなかでも、本作は最もエンターテイメントに振り切っているのではと感じました。▼黒幕の憎々しさ、思わぬ協力者、全体の9割近くが逃走劇。ジワジワと窮地に追い詰められていきながらのラストでの巻き返しは、スカッと感も半端ない!一気に読了。存分に楽しめた作品でした。2023/08/06
sin
65
口より先に手が出るのはアマゾネスの異名を獲る限り仕方がないが、ラスボスに対して手を打つより先に口に出してしまっては、危ない危ない。読者には痛快なエンディングではあるがテレビドラマの様に楽天的で詰めが甘い、実行犯に手錠を打つ際の課長同士の気遣いはどうみても同じ穴の狢!それにしても某O阪府の24成区を舞台にするとは面白い、あそこなら暴動も迫撃砲もあり(笑)だから、真実味を持たせるならせめてブルドーザーで突入にしても良かったかも?2020/06/25
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