PHP文芸文庫
海のまほろば―神と呼ばれた「大和」艦長 森下信衞

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  • サイズ 文庫判/ページ数 448p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784569900193
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

マリアナ、レイテ、そして沖縄へ。「操艦の神様」と呼ばれた、戦艦大和の艦長、森下信衞。その戦い続けた生涯を感動的に描く歴史長編。

内容説明

マリアナ、レイテ、沖縄と戦い続けた戦艦大和の元艦長、森下信衞―。昭和28年、その森下に元GHQの大学教授が「人道に対する罪」についての証言を得たいと面談を求めてきた。それに対し、彼が語る艦戦大和最期の特攻の詳細と、関わった人々の覚悟とは。絶望的ともいえる戦力差の中、何のために天一号作戦は発令されたのか。「操艦の神様」と呼ばれた提督の壮絶なる生涯を描く、感動のヒューマンドラマ!

著者等紹介

秋月達郎[アキズキタツロウ]
1959年愛知県生まれ。映画プロデューサーを経て、89年に作家に転身。以後、歴史を題材にした作品を数多く発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にいたけ

42
作者の秋月氏は同郷の作家さん。この小説は同郷の軍人、最後の大和艦長、森下信衛少将の史実を元にしたフィクション小説。知多半島の地名が沢山登場し、親しみがわく。物語は戦後8年。語り部の少年、庄平を通して明らかになる森下少将の生き様。戦闘の真相が明らかになる。戦闘描写がある訳ではないが戦争の辛さ、悲しさが伝わってくる良書。漢(おとこ)とはこういうものだと再認識しましたよ。2022/04/06

鐵太郎

13
「操艦の神様」と言われた森下信衛海軍少将の物語。主人公となるのは、終戦時父を失った少年・庄平。彼は昭和28年、19歳の時、偶然にも零落して煎餅屋を営む森下家にやっかいになることとなり、それから森下信衛という不思議な初老の男の姿を追うこととなります。水雷畑で名をなし、「大井」「川内」「榛名」の艦長を務めたあと「大和」の艦長としてレイテ海戦で水際立った指揮ぶりを見せ、第二艦隊参謀長として「大和」の最期を看取ることとなったこの海将は、いったい何を思って生きたのか。いかにも日本らしい男を描いた戦争小説ですね。2020/07/24

micky

8
戦艦大和が沈んだ時のひとつ前の大和艦長のお話、大和が沈んだ時の伊藤司令官、有賀館長の名は知っていたが、この型は知りませんでした・・・なかなか味があって軍人とは何かを考えさせられる内容・・2021/03/28

文太

5
戦艦「大和」の艦長を務め、大和の最期も乗船していた森下信衞の半生を描いた小説。軍人として、指揮官として様々な思いを持ちつつも、命令には従わないといけない。そのせいで多くの人が命を落とすことになった。しかし、それと同時に彼に救われ、慕う者も多くいた。太平洋戦争中には無能な指揮官もいたが、気骨のある真の軍人もたくさんいた事を忘れてはならない。2021/08/10

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