出版社内容情報
「白黒ではなく、薄いグレーか濃いグレーかと考える」など、精神科医がいつも機嫌のいい人になる方法を伝授。ベストセラー、待望の文庫化!
内容説明
「ついカッとなって暴言を吐いてしまった」「些細な事ですぐ落ち込んでしまう」…。人の感情はときにやっかいなもの。そんな難しい感情をコントロールするための「技術」があると著者は説きます。本書は、「白黒ではなく、薄いグレーか濃いグレーかと考える」など、感情と上手に付き合う方法から、いつも機嫌がいい人の思考法までわかりやすく解説します。40万部超のベストセラー待望の文庫化!
目次
プロローグ 感情の「シンプルな法則」
第1章 人には「感情的になるパターン」がある
第2章 「感情コンディション」を整える
第3章 「曖昧さに耐える」思考法
第4章 「パニックに陥らない」技術
第5章 「いつでも気軽に動く」技術
第6章 「小さなことでクヨクヨしない」技術
エピローグ あなたが笑うとホッとする人がいる
著者等紹介
和田秀樹[ワダヒデキ]
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒、東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、精神科医。国際医療福祉大学教授。一般大学経済学部非常勤講師。川崎幸病院精神科顧問。和田秀樹こころと体のクリニック院長。和田秀樹カウンセリングルーム所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
136
「感情は放っておけばだんだん収まってくる」自分の気持ちといつまでも向き合ってないでムシャクシャしながらも目の前のやるべき仕事や作業をさっさと片付けていく。時間が経てばふといいことにも出合う。その瞬間気持ちが明るくなり怒りも消えていく。とにかく動こう。未熟な人ほど白黒つけたがる。「これしかない」ではなく「いろいろある」「それもそうだね」曖昧さを身につけよう。不機嫌な人は幼稚に見える。具体的でとてもためになる一冊でした。2022/06/02
岡本正行
24
私自身、感情的になりやすい。怒りっぽい、それが主たる要因、これを治したい。いろいろ著者からのアドバイスもあり、参考にはなる。こうすればいい、こう考えればいい、しかし効果が出ているか疑問。少しでも自分を理解する、なにが不満なのか、多少なりと向上心や正義感があれば、怒りっぽくなるだろう、それはそれでいいと思う。自分は自分なのだ。自分を損ねてはいけない。それと感情的になることに均衡、意識的に生きよう。だが、みんな自分の性格や人間性に、それなりに悩んでいる。そしてぶつかる。それはそれでいいじゃないか。2022/10/19
ceskepivo
20
自分の感情をコントロールするのは難しい。その処方箋の一つが「感情は放っておけばだんだん収まってくる」を忘れないこと。かたちの見えない感情を相手にするのではなく、現実の中の変えられるものから変えていく。 心に刻むべきは、①「話にならない人」は一部の人だということ。 ②怒っても状況は変わらないということ。2025/02/19
Tomomi Yazaki
19
怒り、悲しみ、嫉妬、喜び。人間は感情の動物。感情がなければ人間ではない。それをどうコントロールするのか。精神科医の著者が医学の見地から、そして自己の経験からその技術を伝授する。一つ目は、回避する。変な例えですが、競馬をしなければ競馬で負けない。当たり前だけどそれがなかなか。次に思い込みをなくし決めつけない。これはとても大切。変な想像が空回りし、それが怒りのエネルギーと化す。まずは他人の意見を素直に受け止めましょう。感情は押せば押し返される。受け止めると案外あっさり解決する。さあ今日からやってみよう、かな。2024/04/24
西
15
なぜ自分はこんなに余裕がないのだろう、人のことを許せないのだろう。昔からこんなだったのか。年をとれば器が大きくなると思っていたけど。不安感をなくす、今やっていることで失敗したとしても大した失敗ではないことを、もう一回見つめなおしていきたい。もっと自由なこころで。2022/12/25