出版社内容情報
常識、職場の空気、前例、人の目、自分らしさ、見栄……。「こだわり」を手放し、人生を好転させるヒントを人気小説家・工学博士が伝授!
内容説明
「拘る」とは「自分はこれだと決め込む」「一度決めたことに固執する」という意味である。趣味、健康、社会のしがらみ、生き甲斐など、人間は生きているとさまざまなものに拘りたがる。否、拘らないと生きていけないと思い込んでいる。しかし、拘ることは生を不自由にし、新しい発想を妨げる要因になる。座右の銘を「なにものにも拘らない」と決めてから20年以上経つ人気小説家・工学博士の珠玉の名作、待望の文庫化!
目次
第1章 「拘り」は悪い意味だった。
第2章 「拘る」のは感情であり、理性ではない。
第3章 「拘らない」なら、その場で考えるしかない。
第4章 生きるとは、生に拘っている状態のことだ。
第5章 新しい思いつきにブレーキをかけない。
第6章 自由を維持するためにはエネルギィが必要だ。
第7章 死ぬとは、死に拘るのをやめることだ。
第8章 拘らなければ、他者を許容することができる。
第9章 優しさとは、拘らないことである。
第10章 拘らなければ、臨機応変になる。
著者等紹介
森博嗣[モリヒロシ]
1957年愛知県生まれ。小説家。工学博士。某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞し、衝撃デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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涼
39
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2025/03/post-d21a73.html 今回も潔かったです2025/03/23
くろうさぎ
24
読み進めていくうちに、あぁ自分は、いろんなことに拘っているなぁって気づきます。その変な拘りがまた日々の生きづらさを生んでいるんですよね。「断捨離するなら人間関係」、「自分に拘らないようにする」は、なかなか難しいことだけど、結果的には自分も楽になれるのなら、そんな拘りは捨てて自由に生きていこうと思えます。ブレない自分軸に拘らずに臨機応変に…って、こんな風に決めることも拘りじゃないの、と「なにものにもこだわらない」ことの難しさに、ぐるぐる考えてしまうけれど…。2022/04/23
reading
14
初読み。共感するところが多くほかの著作も読んでみたいと思う。著者のようなぶれない生き方はうらやましい。2023/04/17
まろにしも
13
「こだわる」と言う言葉はポジティブな響きがある一方で、あんまり意味のないことに囚われてしまっているケース、かつ、思考停止状態に陥ってしまっていることが多い気もする。柔軟にその時々の状況をよくみて考える、という思考姿勢が重要だな、と納得した。要は、面倒くさがらずによ~く考えるということ。2022/07/18
こがねの いずみ
9
『こだわらない』とは、新しいものを尊重すること、素直に取り入れること、目を向けること 年齢を重ねていくほど、『こだわり』は、削ぎ落として行った方が良さそう2025/02/18