出版社内容情報
妖怪とは、もともとは人間の理解を超える奇怪な現象「怪異」をおこす、不思議な力をもつ存在のこと。しかし、造形化されたさまざまな妖怪が、伝説だけでなくミイラや骨などの遺物、絵や記録のかたちで各地に残っています。本書では、それらの妖怪が実在したのか、当時の時代背景や文化からさぐります。
1章 妖怪が残したもの
鬼のミイラが見つかった?/天狗のドクロを発見?/化け猫の頭骨の正体は?/もっと知りたい!:雲洞庵の伝説とは?/河童のミイラのなぞ/人魚のミイラはなぜつくられた?/もっと知りたい!:人魚の肉は長生きの秘薬?/八百比丘尼 800歳まで生きた尼僧がいた?/コラム:アマビエは伝言ゲームの最終形態
2章 妖怪の目撃記録
河童の図鑑/もっと知りたい!:河童はなぜ、カメのような姿になったのか?/発見された龍の骨/ツチノコ/山で会った不思議な人類/もっと知りたい!:『荒木家妖怪絵巻』とは?/ひとつ目のドクロ/歌うカニ/異形の魚/ひとつ目のドクロ
3章 不思議な自然現象
毛が降る/雷獣/怪しい光/夜空をそめた赤い光/かまいたち/コラム:妖怪研究の大先輩 井上円了と柳田国男
妖怪年表
さくいん/妖怪・なぞの生き物を調べてみよう!
【目次】