出版社内容情報
わたしの目は、かすかに見えるけれど、パパの目は見えない。でもね、パパはだれよりもずっと、たくさんのものを見てる――。
視覚障がいのある娘と父親は通学路をジャングル探検ととらえ、さまざまな想像を膨らませながら楽しく通学しています。行きかう街の車をパンダやジャガーなどの動物と見立てたり、横断歩道を大きな川にかかる橋と想像したり……。信号を待っている間の人混みのざわざわは、オウムたちの鳴き声のようです。
父親は、少し見える娘のことを「ぼくの ガイドさん」といいます。でも娘にとっては、父親こそが、頼れる「わたしの たいちょうさん」なのです。
「わたし」の視点で進むお話は「パパ」への信頼と愛情に溢れ、ふたりの強い絆が感じられます。美しい色彩で、父親と娘の温かな心の交流を描いた優しい気持ちになれる1冊。
2021年クアトロガトス財団賞受賞、2022年IBBY オナーリストに選出のスペインの翻訳絵本。
内容説明
父親と娘の温かな心の交流を描いた美しい絵本。
著者等紹介
モウレ,ゴンサロ[モウレ,ゴンサロ] [Moure,Gonzalo]
1951年バレンシア生まれ。ジャーナリスト、作家。子どもの権利、平等や環境をテーマにした様々な社会問題、西サハラの人々のための移動図書館ブビッシャーなどの社会活動を取り上げた作品を手掛けてきた。創作活動をしながら学校、図書館、読書クラブなどを訪れ、自分の作品について語る機会も設けている。これまでグラン・アングラール賞、アラ・デルタ賞、エル・バルコ・デ・バポール賞など、児童文学の分野で数々の賞を受賞。2017年には、全作品の功績に対してセルバンテス・チコ賞が贈られた。本書は2021年クアトロガトス財団賞を受賞し、2022年IBBYオナーリストにも選ばれている
ヒロン,マリア[ヒロン,マリア] [Gir´on,Maria]
1983年バルセロナ生まれ。バルセロナ大学で美術を学ぶ。ボローニャとセビーリャで絵の勉強をつづけ、バルセロナへ戻ってからは、ジョッチャ美術学校でイラストレーションを専攻した。以後、本のイラストを多数手掛け、作品は様々な言語に翻訳されている。2010年、ボローニャ国際絵本原画展では、ジャンニ・ロダーリに関連したグループ展の参加作品に選ばれている
星野由美[ホシノユミ]
早稲田大学教育学部卒業。スペイン語圏の絵本と詩の翻訳をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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