出版社内容情報
自然の力を生かした、持続可能な水害対策を知ろう!
「流域治水」とは、雨水が川に流入する地域(集水域)から、川の氾濫で浸水が想定される地域(氾濫域)までの、流域にかかわるすべての人が協力して行う水害対策です。気候変動をふまえた水害対策として、全国的に取り組みが始まっています。本書では、この流域治水の考え方と具体例をわかりやすく解説します。
第1章 水の恵みと流域治水
日本人の暮らしと水とのかかわり
川と環境
治水の歴史
気候変動と増える水害
これからの治水
流域治水の3つの柱
コラム:洪水とともに生きるバングラデシュの人々
第2章 流域治水の3つの柱と具体的な対策
河川整備とダムの活用
遊水地の整備
雨水の浸透・貯留を考えよう
防災を意識したまちづくりをしよう
いろいろな堤防を活用しよう
住宅地や都市部の対策を知ろう
情報を集めて活用しよう
被災後の取り組みを知ろう
コラム:川に親しむまちづくり
第3章 流域治水と持続可能な社会
グリーンインフラについて知ろう
Eco-DRRって何?
海外で進むグリーンインフラの整備
流域治水プロジェクト
流域治水プロジェクトの事例① 利根川水系
流域治水プロジェクトの事例② 淀川水系
オリジナル防災マップをつくろう!
もっと知りたい! 流域治水とグリーンインフラ
目次
第1章 水の恵みと流域治水(日本人の暮らしと水とのかかわり;川と環境;治水の歴史;気候変動と増える水害;流域治水とは1これからの治水;流域治水とは2流域治水の3つの柱)
第2章流域治水の3つの柱と具体的な対策(氾濫をできるだけ防ぐ・減らすための対策1河川整備とダムの活用;氾濫をできるだけ防ぐ・減らすための対策2遊水池の整備;氾濫をできるだけ防ぐ・減らすための対策3雨水の浸透・貯留を考えよう;被害対象を減少させるための対策1防災を意識したまちづくりをしよう;被害対象を減少させるための対策2いろいろな堤防を活用しよう;被害の軽減、早期復旧・復興のための対策1住宅地や都市部の対策を知ろう;被害の軽減、早期復旧・復興のための対策2情報を集めて活用しよう;被害の軽減、早期復旧・復興のための対策3被災後の取り組みを知ろう)
第3章流域治水と持続可能な社会(グリーンインフラについて知ろう;Eco‐DRRって何?;海外で進むグリーンインフラの整備;流域治水プロジェクト;流域治水プロジェクトの事例1利根川水系;流域治水プロジェクトの事例2淀川水系;オリジナル防災マップをつくろう!)
著者等紹介
瀧健太郎[タキケンタロウ]
1972年生まれ。滋賀県立大学環境科学部教授(公益財団法人リバーフロント研究所技術参与)。京都大学大学院工学研究科土木工学専攻修士課程修了後、民間企業を経て滋賀県庁勤務(18年間)ののち現職。2009年工学博士(神戸大学)。河川・流域政策の実務を長年にわたって担当した。数多くの川や人とのさまざまな出会いを通じ、川の魅力に取りつかれている。また、どんな川であっても、地域に愛される川こそが“いい川”だと信じている。現在は、流域の水循環と社会システムとの相互関係に着目し、持続可能な流域社会の実現に向けた政策や計画に関する研究を進めている。流域政策・計画に関する学問分野の体系化を目指す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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