出版社内容情報
全部、全部「ウソ」だった。
【あらすじ】
自分の好きなものがわからず、身近な人たちが作り上げた「かっこいい女子」を演じ続けてきた玉川つばさ(たまがわ)つばさは、「かわいいもの」や「きれいなもの」を身につける男子・雨宮凪良(あめみや なぎら)と出会い、少しずつ「自分の本当の気持ち」を見つけていく。
「自分が本当に好きなものは何か?」
「相手に自分のことを全部理解してもらう必要はあるのか?」
悩みもがきながらも、自分なりの答えを探していく――。胸が締めつけられる青春小説、完結巻。
【目次】
1:世界は「モノ」が多すぎる
2:世界は「スキ」で彩られる
3:世界は「キミ」を見てくれない
4:世界は「ウソ」を隠している
5:世界は「アイ」で重ねていく
■イラスト:げみ
内容説明
全部、全部「ウソ」だった。周囲が作り上げた「かっこいい女子」を演じ続けてきた玉川つばさは、かわいいものや、きれいなものを身につける男子・雨宮凪良と出会い、少しずつ「自分の本当の気持ち」を見つけていく。
著者等紹介
櫻いいよ[サクライイヨ]
2012年に『君が落とした青空』(スターツ出版)でデビュー、累計20万部を突破する大ヒット作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のり
57
ある意味、思春期の頃は大人より子供達の世界の方が残酷かもしれない。まだまだ経験が浅い為に思慮が足らない。噂話に流されやすく、群れて少数派の個性を排除する。無意識に共感を求めてしまう。価値観が違ければ、ほっといていればいいのに…執着心や嫉妬も絡むとさらに複雑になる。やりたい事も出来ない中での葛藤。簡単ではないが、自分を見失わずに生きていって欲しい。2024/10/15
モモ
46
つばさは学区の関係で知らない子ばかりの中学に入学した。一人の女の子と仲良くなったが、逆に他の女子からは距離をとられる。人の噂が真実の話としてまかり通る小さな町。なんだかなと思うが、まだ中学生のひかりは思い悩む。男子でおしゃれ好きな雨宮もまた人の噂に翻弄される…。人の噂話はそのまま信じず、自分で考えるように子どもを育ててきた。なんかゲンナリした気持ちになりながら読んだ。若い時は人の噂話も気になるだろう。それを乗り越えるのも成長。がんばれ若者。と思いつつ読了。2023/05/20
Mer
18
本校でも人気シリーズ本の最新刊。まぁ時代が違うからって思いながらも、いつの時代も根っこの部分は変わらないし、結果的に周りを気にしつつも、自分の気持ちを大切に過ごすことが出来ていたら私の中学時代ももっと違ったのかなぁって、この手の本を読むとおばさんは考える。噂話や周りの目ってのは、いつまで経っても幾つになってもやっぱり気になるもんだし、年齢重ねてそれこそ積み重ねて少しずつ強くなって行くもんだし。だからこそ登場人物たちの葛藤が眩く、強く逞しく映る。現代っ子が読むとどんな感想を抱くのか一度じっくり聞いてみたい。2023/05/09
雪丸 風人
13
主人公はボーイッシュに見られてる12歳。周囲のイメージにとらわれていた彼女が、自分とは正反対に感じられる少年や、悪者扱いされる少女との出会いで、自身を見つめ直していきます。からっぽだと思っていた少女が、そのままを受け容れられることで気づきを得ていく展開が心地よいですね。少年との関係もキラキラまぶしく、素敵でした。正直、前半はちょっと軽薄に感じましたが、後半にかけ予想外の葛藤がズシリときて驚きの読み応え。考えさせられる部分もしっかりあって、いい意味で期待を裏切られましたよ。(対象年齢は12歳半以上かな?)2023/05/11
りこ
11
私はウワサを気にしてしまうタイプです。周りからどう思われるかとか、すごい気になる。固定概念というか、偏見みたいなのではなく、その人その人を見て、知っていけたらいいなと思った。個性って認めてもらわなくてもいいのかな。―私に似合わなくても誰かには似合うから。2023/04/29
-
- 和書
- ハーバード式最高の記憶術
-
- 和書
- 介助犬が家族になったとき