出版社内容情報
地震、津波、火山噴火、台風……。自然災害の多い日本では、被災の体験、教訓を、災害記念碑、古文書、民話、行事、災害遺構、語り部など、さまざまなかたちで伝えてきました。こうした災害伝承は防災上重視され、強化されています。多くの実例から学ぶとともに、これからの災害伝承のあり方をさぐります。
[第1部]災害伝承って何だろう?……自然災害の多い日本/災害伝承の種類を見てみよう/「災害対策基本法」と災害伝承/地図記号になった「自然災害伝承碑」/災害は妖怪や珍獣のしわざ? [第2部]災害伝承の例を見てみよう……多くの村人を救った「稲むらの火」/自分の命を守りぬく「てんでんこ」/半永久的に残る石碑/水害を伝える伝説・民話/100年後の命を救った伝承歌 [第3部]災害体験をどう伝え、残すか……災害伝承と災害遺構/東日本大震災の伝承の活動・施設は?/進む、災害のデジタルアーカイブ化/3D映像、VRで進化する伝承のかたち 他
目次
第1部 災害伝承って何だろう?(自然災害の多い日本;災害伝承とは?;どうして災害伝承が必要なの? ほか)
第2部 災害伝承の例を見てみよう(災外伝承碑が語る教訓;多くの村人を救った「稲むらの火」;自分の命を守りぬく「てんでんこ」 ほか)
第3部 災害体験をどう伝え、残すか(災害伝承と災害遺構;未来のため、災害を伝える伝承施設;東日本大震災の伝承の活動・施設は? ほか)
著者等紹介
佐藤翔輔[サトウショウスケ]
1982年新潟県生まれ。東北大学災害科学国際研究所・准教授。災害伝承・継承のプロセスやその効果を解明する研究、災害時の情報とその処理方法に関する実態解明や改善手法の開発といった、災害・防災に関するコミュニケーションの領域について、実務現場と連携して取り組むほか、防災・減災の啓発に関する活動やツール開発活動などを行う。令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞、地域安全学会年間優秀論文賞(2019年、2013年)ほか多数受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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アナクマ