PHP新書<br> マウントを取らずにはいられない人

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PHP新書
マウントを取らずにはいられない人

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  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569859293
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0211

出版社内容情報

部下が何を言っても否定する上司、学歴を自慢し仕事をえり好みする人、理路整然と自分の意見をまくし立てる人…。なぜ、他人を自分より下位に置きたいという欲望が強い人がいるのだろうか。
まず何よりも、自分が相手に対して優位な立場に立っていると実感し、それを相手にも思い知らせることは、強い快感をもたらす。マウントを取ると気持ちがいいからこそ繰り返すわけで、この傾向は強い自己愛の持ち主ほど顕著に認められる。
また、相手より優位に立てば、職場でも家庭でも何かと都合がいい。自分のほうが〝上〟と示すことによって、嫌な仕事を押しつけたり、少々無理筋の要求でも通したり、こちらには落ち度がないかのように装ったりできるだろう。
なかには、承認欲求が満たされず、「自分は本来ならもっと認められてしかるべきなのに、誰も認めてくれない」と不満と怒りを募らせているがゆえにマウントを取る人もいる。その根底には「認められたいのに、認めてもらえない」ことへの不満と怒りが潜んでいる。うがった見方をすれば、不満と怒りが澱(おり)のように溜まっていて、はけ口が見つからないからこそ、鬱憤晴らしのためにマウントを取るともいえよう。
以上がマウントを取る人の一般的な傾向だが、さらに本書では、「マウントを取る人」の個々のケースごとに、マウントを取る人の心理を深掘りして解説する。たとえば、理路整然と自分の意見をまくし立てる「理路整然マウント」の場合、実は異議や反論に対して臨機応変に言い返せないのではないか、という不安が胸中に潜んでいるせいであることが多いと指摘する。
このようにマウントを取る人の心理を丁寧に解説した上で、現状を変えるためのヒント、さらに、「自分がマウントを取る人にならないための考え方」を示す。「マウント」をめぐる煩わしさが解放される一冊である。

【本書で取り上げるマウントの例】
過去の栄光マウント/反論封じ込めマウント/知り合いマウント/被害者ぶるマウント/恩着せマウント/発注マウント/前職マウント/食わせてやっているマウント/ダメ出しマウント/不機嫌マウント

内容説明

部下が何を言っても否定する上司、学歴を自慢し仕事をえり好みする人、理路整然と自分の意見をまくし立てる人…。なぜ、他人を自分より下位に置きたいという欲望が強い人がいるのか。理由の一つは、「認められたいのに、認めてもらえない」ことへの不満と怒りである。本書では経験豊かな精神科医が、「幻想的願望充足」などマウントを取る人の心理を解説し、対処法を助言する。

目次

序章(マウントとは何か;マウントを取る人に対処するポイント)
第一章 職場におけるマウント(否定マウント;過去の栄光マウント ほか)
第二章 家庭におけるマウント(食わせてやっているマウント;ダメ出しマウント ほか)
第三章 自分自身を変える(自分もマウントを取りたくなったら;羨望や嫉妬とどう向き合うか ほか)

著者等紹介

片田珠美[カタダタマミ]
精神科医。広島県生まれ。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。京都大学博士(人間・環境学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。2003年度~2016年度、京都大学非常勤講師。臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

24
職場や家庭でマウントを取ってくる人の精神構造をタイプ別に分類して、現状を変えるためのヒント、自分がそうならないための考え方を解説した1冊。相手より優位に立てば、職場でも家庭でも何かと都合がよく、気持ちがいいからこそ繰り返されがちなマウント。それに不満や鬱憤晴らしといったケースも加えた、過去の栄光、反論封じ込め、知り合い、被害者ぶる、恩着せ、発注、前職、食わせてやっている、ダメ出し、不機嫌マウントといったタイプに分類して、その傾向と対策を解説していく内容でしたが、自分もこうならないように気をつけたいですね。2025/06/07

津見佐飛

2
距離を置いて一切関わらない。これが一番いいんだろうけど、どうもそうはいかない状況ばかりな世の中らしく、めんどくさいなあと辟易しながら読んでました。無自覚にマウント取ってる場合もあるみたいなので、せめて自分がマウントを取る側に陥らないよう、常々気をつけていたいものです。2025/05/30

Go Extreme

1
https://claude.ai/public/artifacts/ebb018eb-fd1d-4735-9fba-bdc79425fdae2025/06/20

Azumax

1
マウントを取りたがる人のタイプごとにその特徴と対処法が丁寧に説明されている。 最後の方のマキャベリの言葉、脅迫は相手の要心を目覚めさせるだけだし、侮辱はこれまで以上の敵意をかき立たせるだけである。マウントによって相手を脅迫したり、侮辱したりしないよう心したい。2025/06/10

いわて

0
マウンティングは自分を大きく見せたい弱さのあらわれ。 リミットセッティング。ここまでは許容できる、できないの限界を設けてはっきり伝えること。 人生設計をきちんと進めないと気がすまないのは、強い支配欲求のあらわれ パッシブアグレッシブ。受動的攻撃。言語的コミュニケーションが効率的と学ぶこと。 賢明で思慮に富む人間だと実証する材料は、言葉だけでも他者を脅迫したり侮辱しない。これらは相手に害を与えるのに役に立てない。ーマキャベリの言葉。2025/06/19

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