出版社内容情報
松下幸之助選集は、松下幸之助の著作のうち、普遍的価値のあるものを厳選し、後世に遺す全9巻、計18冊を所収した名著集。
その第1巻は「指導者」をテーマとし、『指導者の条件』『決断の経営』の2作を所収。あらゆるリーダーのための教科書といえる内容である。
『指導者の条件』は、オリジナル版が1975年の刊行で、松下幸之助が自らの姿勢を正すために著し、常に座右に置いていたもの。経営者としての永年の経験をもとに、日本史上の名君、古代中国の英雄、思想家、近代の世界の政治家ら、古今の優れた指導者の言行を交えながら、組織を率いる者の心得や原則を、102カ条で具体的に説く。
『決断の経営』は、オリジナル版が1979年の刊行。起業、事業部制の採用、週休二日制の導入、フィリップス社との技術提携など、著者が経営の要所要所でどう悩み決断したかをつぶさに明かす。
巻末に、PHP研究所の研究員による解説、注釈があり、索引、略年譜付き。
本選集では、全巻共通のものとして、野中郁次郎氏(一橋大学名誉教授)、宮本又郎氏(大阪大学名誉教授)、加護野忠男氏(神戸大学名誉教授)の3名連名による「推薦の辞」を本文内に掲載。さらに、各巻に個別の推薦(帯)もあり、第1巻は加護野忠男氏が推薦──「希代の企業家が説くリーダーの心得。すべての経営者に届けたい不朽の名作」。
(『指導者の条件』目次より一部抜粋)あるがままにみとめる/カンを養う/心を遊ばせない/小事を大切に/世論を超える/ダム経営/日に新た/方針を示す
(『決断の経営』目次より一部抜粋)身をすててこそ浮かぶ瀬も/世界企業を番頭にやとう/汗まみれの従業員の顔が浮かんで/お得意先の立場を第一にして/人の育て方と決断
目次
指導者の条件(目次;解説;注釈;内容索引;人名索引)
決断の経営(目次;解説;注釈;索引)
著者等紹介
松下幸之助[マツシタコウノスケ]
パナソニック(旧松下電器産業)グループ創業者、PHP研究所創設者。明治27(1894)年、和歌山県に生まれる。9歳で単身大阪に出、火鉢店、自転車店に奉公ののち、大阪電燈に勤務。大正7(1918)年、23歳で松下電気器具製作所(昭和10年に松下電器産業株式会社に改組)を創業。昭和21(1946)年には、「Peace and Happiness through Prosperity=繁栄によって平和と幸福を」のスローガンを掲げてPHP研究所を創設。昭和54(1979)年、21世紀を担う指導者の育成を目的に、松下政経塾を設立。平成元(1989)年に94歳で没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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