路地裏の二・二六

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路地裏の二・二六

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569858296
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

昭和10年(1934)8月12日、陸軍省にて、相沢三郎歩兵中佐が軍務局長・永田鉄山少将を惨殺する事件が起きる。そのとき、部屋にはもう一人の人物がいた。憲兵大尉・浪越破六は、事件に語られていない真実があることを確信する。そんな折、浪越は渡辺錠太郎陸軍大将から、ある命を受ける。昭和の重大事件の裏で進行していた「もう一つの事件」を、歴史ミステリ作家が描き出す。

内容説明

昭和10年(1935)8月12日、陸軍省にて相沢三郎歩兵中佐が軍務局長・永田鉄山少将を惨殺する事件が起きる。そのとき、部屋にはもう一人の人物がいた―。憲兵大尉・浪越破六は、この事件には、語られていない「真実」があると確信する。そんな折、浪越は渡辺錠太郎陸軍大将から、ある命を受ける。そして運命の日に向けてのカウントダウンが始まった。気鋭のミステリ作家が、2.26事件と同時進行していた「ある事件」を大胆に描き出した本格ミステリ長編。虚と実を巧みに織り交ぜた展開で、一気読み必至の衝撃作!

著者等紹介

伊吹亜門[イブキアモン]
1991年、愛知県生まれ。同志社大学卒。在学中は同志社ミステリ研究会に所属。2015年、「監獄舎の殺人」で第12回ミステリーズ!新人賞を受賞。18年に同作を含めた『刀と傘 明治京洛推理帖』でデビュー。19年、同書で第19回本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞するとともに、「ミステリが読みたい!2020年版」国内篇で第1位を獲得。21年、『幻月と探偵』で第24回大藪春彦賞の候補、24年に『焔と雪 京都探偵物語』で第77回日本推理作家協会賞の候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

173
伊吹 亜門、2作目です。著者デビュー10周年記念作品は、昭和初期、きな臭い時代、二・二六事件の陰に隠れた歴史ミステリの佳作でした。 https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85829-62025/04/02

ちょろこ

123
繋がりが巧い一冊。伊吹さんだからやっぱり面白い。昭和10年の8月、陸軍省で起きた殺人事件を発端に2.26事件と同時進行していた、まさに路地裏の事件をカーキ色と血の緋色で描きあげた歴史ミステリ。主人公の憲兵が探偵役となり徐々に真相に迫っていく過程は点と点の繋がり、2.26への時の繋がりまでもが巧い。そしてあの京都の探偵、鯉城の絡め方も。幾重にも包まれた"なぜ?"が一枚ずつ剥がされゆく度に時代の裏側を知り、表しか見えていなかったことを思う。改めて歴史のたらればと容易に血が流れる時代の怖さとやるせなさを感じた。2025/03/15

たま

77
2・26に繋がる軍の謀略と軍人一家の怨念が絡みあう複雑な事件を憲兵の浪越(ラストまで来てやっと『幻月と探偵』の憲兵か!と気づいた)が捜査する。これまでの連作短編とは異なりこれは長編。次々殺人が起こる(軍が隠蔽するにも無理なレベル)のがかえって単調に感じられ、一匹狼の浪越のハードボイルドぶりはいいとしても、最後の決断は私には不自然に思えた…と、不満を書き連ねたが、複雑なプロットと時代色を楽しんで読んだ。昭和の男の世界と見せかけて女性が重要な役割を果たすところが令和の小説ならではと思う。2025/05/03

オーウェン

69
昭和10年の時代背景なので、タイトルにもある二・二六事件が関わってくるのは予想がつく。 それでも中身は時代劇ミステリである。 惨殺された少将の犯人は分かっているが、この事件の真相を探るため、浪越大尉は調査を任命される。 その過程で多くの殺人や暗躍が。 浪越の立場は警官ではなく軍人なので、殺人が発生した現場を検証したり、平気で防衛のため殺しも可能という点。 黒幕だったり、その共犯者も意外性ありで楽しめる。 浪越のその後の運命も、戦時下ならではな場所に向かう。2025/05/09

がらくたどん

65
白昼の陸軍省で現役軍務局長が陸軍中佐に暗殺される。松本清張が『昭和史発掘』で提示していた<2・26事件を書くには、その前年八月の「相沢事件」を。「相沢事件」を書くにはその前の真崎教育総監罷免問題を。真崎罷免にはまず陸軍士官学校での青年将校の動きを>といった226理解の工程表が物語の中でスルスルと絵になっていくようだ。しかしこの強靭な史実再現をフィクションの閃光で引き裂くのが伊吹亜門の真骨頂。それは今を生きる作家の過去を射抜く眼でもある。大義とは何だ。どれほどのものだ。幼い笑顔の前の大義の空虚を想う。傑作♪2025/04/13

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