二月二十六日のサクリファイス

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二月二十六日のサクリファイス

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  • サイズ 46判/ページ数 432p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569857565
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

二・二六事件の“真の犠牲(サクリファイス)”は誰だったのか――
石原莞爾とともに事件の捜査をすることになった憲兵隊員を通して軍や国家の“歪み”を描き出す、衝撃の長編歴史小説。

侍従武官長として天皇に近侍している本庄繁陸軍大将を義父に持ち、蹶起した青年将校ともつながっていた山口一太郎大尉。二・二六事件の重要容疑者である彼の調査を憲兵隊員・林逸平が任せられるも、なぜか戒厳司令部参謀・石原莞爾が協力すると言い出してきた。獄中でも、ストーブのある部屋での兵器の開発を許される山口を取り調べるも――。
正義とは何か、国家としての大義はどこにあるのかを鋭く突き付ける、著者渾身の勝負作!

内容説明

侍従武官長として天皇に近侍している本庄繁陸軍大将を義父に持ち、蹶起した青年将校ともつながっていた山口一太郎大尉。二・二六事件の重要容疑者である彼の調査を憲兵隊員・林逸平が任せられるも、なぜか戒厳司令部参謀・石原莞爾が協力すると言い出してきた。獄中でも、ストーブのある部屋での兵器の開発を許される山口を取り調べていくと―。正義とは何か、国家としての大義はどこにあるのかを鋭く突き付ける、著者渾身の勝負作!

著者等紹介

谷津矢車[ヤツヤグルマ]
1986年東京都生まれ。駒澤大学文学部卒業。2012年、「蒲生の記」で第18回歴史群像大賞優秀賞受賞。13年に『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』でデビュー。18年に『おもちゃ絵芳藤』で、第7回歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パトラッシュ

153
昭和史最大の謎である226事件について、事前に情報を摑みながら阻止できなかった憲兵がプライドを賭けて謎解きに挑む設定が面白い。石原莞爾や武藤章などの圧力にさらされながら、山口一太郎や栗原安秀ら青年将校から周囲まで取り調べを広げると、そこには国のことなど考えず戦争や権力闘争に狂奔する高級軍人と、彼らを革命で打倒せんと決意した若い将校の怒りが見えてくる。天皇の名の下に誰もが勝手をする無責任体制は空恐ろしいほどで、滅亡へと突き進む大日本帝国の闇を浮かび上がらせる。読み応えのある歴史ミステリとして満足できる1冊。2024/11/26

ケンイチミズバ

77
事件の首謀者とされる中でも著者が山口一太郎大尉に光を当てたことに納得する。憲兵隊も捜査過程で大尉の人物像が見えて来るにつれスケープゴートを確信した。読後は憲兵のイメージも少し変わる。組織には組織の理論がある。優れた人材で才能があっても努力しても派閥の力学に阻まれ納得の行かない人事も処遇もある。一方、当時の社会は、農村が経済の反映を享受するどころか恐慌により疲弊し人身売買までも。国政を憂いた青年将校らの暴走を抑えきれなかった責任を背負う決意は敬意に値する。なぜ今、こういう作品が?結末は覆らない。史実だから。2024/09/25

hirokun

45
★5 谷津矢車さんの作品を読むのは久しぶり。私は歴史に興味があり、取り分け戦争へとつながる昭和史は、今後の日本の方向性を考える上においても事実を学び、自分自身の頭でしっかりと志向を深めながら、他人と議論する中で一つずつ磨き上げてゆく事が肝要であると思う。作品での設定が事実かどうかは解らないが、クーデタ未遂事件の発生後、憲兵が事実関係を探るため、関係者と面談しながら事実に近接していく手法は、私の興味を痛く刺激してくれた。2024/09/03

PEN-F

44
日本近代史上で最大のクーデターとも言える2・26事件の闇と真相に迫った心揺さぶる一冊。気概に満ちた若者が放つエネルギーはその強大さ故に、ときに国家をも揺るがす。それが正の力か負の力なのかはその時代によって大きく変わる。反乱なのか革命なのか、罪人なのか英雄なのか。おそらく答えは都度変わる。勝者のみが革命であり英雄。敗者が反乱であり罪人。正義というものが勝者のみに与えられる危険性を痛感した。2024/09/18

ren5000

38
二二六事件は学生の頃に社会の時間に習った程度でほとんど何も知らない状態で読みました。表向きの真相とは別の真実が明らかになる。もう少し近代史を知っていればもっと面白く違った読書になったのに自分に残念だわ。しかしこの時代の日本人はやり方は違えど日本を良くするために行動する熱い人が多かった。今の政治家や政党がこの当時に行けば確実に粛正かクーデターの対象だな。2024/11/10

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