出版社内容情報
一時は経営危機に陥りながらも、理念浸透とコーチングを全社員に課す理念経営で見事に反転拡大し、国内の漢方製剤トップメーカーに躍り出た株式会社ツムラの経営手法に迫る。
創業者・津村重舎の出身は現在の奈良県宇陀市で、ロート製薬創業者の山田安民は実兄。江戸時代から薬草園が多く作られたこの地は、他にも藤沢薬品工業(現アステラス製薬)など多くの薬剤メーカーを輩出している。
昭和30年代にツムラが開発した家庭用入浴剤「バスクリン」は戦後の家庭風呂普及とともに大ヒットし業績は急拡大、東証一部に上場するまでに。
しかしながら3代社長が行った急激な多角化経営に失敗。主力商品のバスクリンを売却し、創業の原点である漢方を中心とした多柱化経営への転換を図る。
これで息を吹き返したツムラは、二度と同じ過ちを繰り返さないよう、創業理念を社員に徹底させる理念経営を模索。
●理念浸透講座
●コーチング講座をその中心に据えた。
両講座は役職・職種・勤務地などに関わらずすべての社員がオンラインで受講。理念を全社員に浸透・共有させることで、社内の雰囲気は変わり、社員のモチベーションは一気に上がった。
ツムラの経営理念はDNAピラミッドという形にまとめられ、変えずに後世まで伝承していくもの、時代に合わせて変化させていくものを明確にし、さらに奥深い理念経営を推し進めようとしている。
内容説明
理念浸透×コーチング→漢方薬的組織。成果を上げるための独自の経営哲学とは!?
目次
第1章 ツムラはなぜ「理念浸透」に力を入れるのか
第2章 持続的に人を育てる「社内機関」をつくる
第3章 「対話」で深めるツムラの理念浸透、その実践手法
第4章 個の力、組織の力を高めるための「コーチング」導入
第5章 歴史に学ぶ 温故知新―革新は伝統への深い理解から生まれる
第6章 目指すはワクワク、イキイキ、ニコニコの社会
理念浸透&コーチングの実践例
感想・レビュー
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伊東 和哉
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