PHP新書<br> 昭和史の明暗

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昭和史の明暗

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569856261
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0220

出版社内容情報

それぞれの人生と同じように、
歴史にも、光と影がある――

組織とは、本質的に非人間的なものだ。その中で人間であり続けようとするのは至難のことなのかもしれぬ――“歴史探偵”がとらえた歴史の光と影とは。

(目次より)
Ⅰ 揺るがなかった意思:昭和天皇と二・二六事件
Ⅱ 名誉と覚悟と責任と:昭和陸軍と阿南惟幾
Ⅲ 人事の悲劇:日本海軍と堀悌吉
Ⅳ 在りし日の栄光の結末:連合艦隊と参謀・神重徳
Ⅴ 国破れて「駆逐艦」あり:太平洋戦争と「雪風」

(主な項目)
◆鎮圧を督促し続ける天皇、頬かぶりを続ける侍従武官長
◆断乎鎮圧を命じる天皇の意思が、潮の満ちるかのように陸軍中央に浸透していった
◆陸軍大臣阿南惟幾は、なぜ「米内を斬れ」といったのか
◆原子爆弾投下とソ連参戦――行きつくところまで行きついた日本の運命
◆理路整然たる弁と明快な文章力で艦隊派と渡り合った軍務局長時代の堀悌吉
◆海軍の愚かなる“大手術”により、山梨勝之進大将ら逸材が去っていった
◆第一次ソロモン海戦における「殴り込み戦術」の作戦立案とその勲功
◆戦艦大和の沖縄特攻――神参謀の牽引により作戦は発動された
◆海軍きっての劣等珍記録をもつネジリ鉢巻の大入道・寺内正道艦長
◆戦場における人格とは、平時における講義や理論によって達得されるものではない
◆ガダルカナル島の争奪戦で、日本の駆逐艦は「猫のような虎」となって戦い抜いた
◆沖縄特攻、連合艦隊の潰滅、そして、「雪風」は帰投した

内容説明

それぞれの人生と同じように、歴史にも、光と影がある―。組織とは、本質的に非人間的なものだ。その中で人間であり続けようとするのは至難のことなのかもしれぬ―“歴史探偵”がとらえた歴史の光と影とは。

目次

1 揺るがなかった意思 昭和天皇と二・二六事件―歴史に刻印される叛乱の真相(惨烈をきわめた暁の襲撃により幕を開けた「日本を震撼させた四日間」;「とうとうやったか。自分の不徳のいたすところだ」―そのつぶやきと目に光るものを認めた侍従 ほか)
2 名誉と覚悟と責任と 昭和陸軍と阿南惟幾―八月一五日に自決した陸軍大将の本心(陸軍大臣阿南惟幾は、なぜ「米内を斬れ」と言ったのか;歴史とは人がつくるものだが、歴史もまた人を生む― ほか)
3 人事の悲劇 日本海軍と堀悌吉―山本五十六の畏友、生かされなかった偉材(「海軍自体の慢心に斃るる」ほかに「立直す」途はないと記した山本五十六;露わになった対米英強硬派の軍令部側と対米英不戦派の海軍省側との対立 ほか)
4 在りし日の栄光の結末 連合艦隊と参謀・神重徳―大和特攻をめぐる真実(小説『海戦』で印象的に描出された第八艦隊先任参謀の神重徳大佐;第一次ソロモン海戦における「殴り込み戦術」の作戦立案とその勲功 ほか)
5 国破れて「駆逐艦」あり 太平洋戦争と「雪風」―最後まで闘い抜いた「消耗品」(海軍きっての劣等珍記録をもつネジリ鉢巻の大入道・寺内正道艦長;「たとえ大和を失っても沖縄突入はわれわれの任務だ。雪風一艦でもかまわん、沖縄へ突撃するぞ」 ほか)

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「漫画読本」「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て、作家。1993年、『漱石先生ぞな、もし』で第12回新田次郎文学賞、1998年刊の『ノモンハンの夏』で第7回山本七平賞、2006年、『昭和史1926‐1945』『昭和史 戦後篇 1945‐1989』で第60回毎日出版文化賞特別賞、2015年には菊池寛賞を受賞。2021年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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金吾

27
○昭和の軍隊の5つのトピックを書いています。軍上層部の体たらくを感じます。阿南大将が米内大将を許せなかった思考は納得できる話でした。他に「昭和天皇と226事件」「連合艦隊と参謀神重徳」が面白かったです。2025/06/10

ちさと

20
生前半藤さんが雑誌特集用に執筆された、5篇の太平洋戦争期の論考を収録。こうして1冊の本にまとめられたものを手元に置いておけることに感謝感謝。タイトルの通り、昭和の明暗を分けた人物に焦点を当てて、その人の活動時期を背景に人物評やその人に関わった人物、周囲の状況、言動などを通じて、その人と昭和史のつながりが、分かりやすく説明されています。昭和天皇が最初の章にあてられていて、半藤さんは昭和天皇のことを分かりたいって気持ちをずぅ〜っとお持ちだったんだろうなぁって(インタビューできないもんね)思いました。2025/04/03

みこ

20
タイトルが絶妙。まさに明と暗、表と裏。昭和天皇から見た二・二六事件。俊才なのに、いや俊才だからこそ海軍組織からはじかれた男。個の集合体が組織なのに、組織から見た個は部品の一つに過ぎない。そんな中、最後の戦争を生き抜いた駆逐艦の話は胸がすく。死ぬ覚悟など初めから闘志を失っている。この一言を信条とした指揮官がもっと多ければ戦争の被害者は最小限で済んだはずだ。2024/01/27

高木正雄

4
雪風の話が特に面白かった。駆逐艦乗りは奥が深い。2024/04/17

マウンテンゴリラ

2
歴史を大まかに把握することは、教養という意味でも、また、今を生きる目を豊かにすることでも意義深いものだと感じている。しかし、大枠だけを把握し、わかったつもりになることは、思考停止につながるというだけでなく、誤った偏見に憑りつかれる危険性もあるということを感じさせられた。おそらく著者は、昭和の戦争を主導した旧日本軍部に対して、批判的な見方を持っておられたことは間違いないだろう。しかし本書に取りあげられている人物、エピソードは軍関係のものであり、否定的な見解では無く、称賛する向きが強く感じられた。→(2) 2024/02/12

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