出版社内容情報
「自動改札機を通過するとき、腕をクロスさせなければならない」「ハサミや定規、スープをすくうレードルが扱いにくい」など、左利きならではの不便は多々存在する。さらに、かつては左利きだと結婚に差し障りが生じたことすらあったという。中国の古典『礼記』に「食事をする手は右手」と記されているため、日本では長らく左手で箸を持つのは不作法と見なされ、左手で箸を持つ女性は「親の躾がなってない」と判断されることがあったのだ。
本書では左利きの苦難の歴史と現状を解説し、左利きが暮らしやすい社会を生むための取り組みも紹介。坂本龍一や石原慎太郎など左利きの著名人のエピソードも語る。
●人類における左利きの割合――世界と日本
●なぜ左利きが誕生するのか?
●「左利きは九年寿命が短い」説
●儒教の教え――「食事をする手は右手」
●日本神道の教え――「左は右よりも尊い」
●左利きだとお嫁にいけない?!
●「左利きは右脳型」説は本当?
●左利きの才人、偉人たち
●左利きへの共感を示した米津玄師
内容説明
「自動改札機を通過するとき、腕をクロスさせなければならない」など、左利きならではの不便は多々存在する。さらに、かつては左利きだと結婚に差し障りが生じたことすらあったという。左利きの苦難の歴史と現状を解説し、左利きが暮らしやすい社会を生むための取り組みも紹介。坂本龍一や石原慎太郎など左利きの著名人のエピソードも語る。
目次
序章 左利きはどのくらい存在し、なぜ生まれるのか
第1章 左利きの苦労
第2章 世界の宗教は左利きをどう捉えたのか
第3章 日本における左利きの歴史
第4章 左利きの脳と身体は優れているのか
第5章 左利きの才人、偉人たち
第6章 「右利き社会」から「左利きにやさしい社会」づくりへ
著者等紹介
大路直哉[オオジナオヤ]
大阪府高槻市生まれ。滋賀県大津市育ち。左利き。早稲田大学卒業後、英国滞在中に左利き専門店との出会いがきっかけで利き手への探究心が開花。帰国後、出版関連業などに携わりつつ、日夜、歴史に埋もれた左利きの姿を追うべく関連記事や文献の発掘にいそしみ左利きに関する著作を出版。その後も左利きへの問題意識が絶えることはなく、2018年に映像クリエイター兼カメラマンのmasajiroとともにウェブサイト「日本左利き協会」を設立。左利きにとって役立つ情報発信や総合学習への協力など、左利きと右利きがともに共感し合えるコミュニティづくりに取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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