日本思想史マトリックス―「日本人とは何か」がわかる

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日本思想史マトリックス―「日本人とは何か」がわかる

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  • サイズ 46判/ページ数 472p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569855295
  • NDC分類 121.02
  • Cコード C0036

出版社内容情報

歴史をひもとくと、古代の日本社会は多様な思想や価値観に満ちていた。
しかし、いつからか「日本は集団主義的で同調圧力が強い」と評されるようになった。
いったい、なぜ? ターニング・ポイントは?
我々の「日本人意識」は、どのように形成されてきたのか?
そもそも、我々はいつから日本人なのか?

本書では、古代から現代までの「日本人のものの考え方」のルーツを探る。
その過程で、時代ごとに影響を与えた思想を「マトリックス」で図解・整理。
日本思想史を俯瞰する「見取り図」を通じて、その構造と大きな流れを読み解いていく。

壮大な物語を読み解くナビゲーターは、駿台予備校のカリスマ世界史講師であり、YouTubeで14万人のファンがいる茂木誠氏。
世界史の視点から、日本で繰り広げられる「大いなるドラマ」を解説する。

日本人の思考様式・行動原理・アイデンティティは、どのように醸成されてきたのか?
日本人とは何か、どこへ向かうのか。
そのすべてがわかる!

内容説明

歴史の見方が変わる座標軸。世界史の視点から日本思想を俯瞰する1冊。

目次

第1章 神話で読み解く「古代の世界観」(縄文~古墳時代)
第2章 神仏習合に見る「相手を否定しない文化」(飛鳥・奈良~平安時代)
第3章 「モンゴルショック」による多様性の危機(鎌倉~戦国時代)
第4章 日本思想における「朱子学と陽明学」(江戸時代初期~後期)
第5章 日本のルネサンス「国学」(江戸時代初期~幕末)
第6章 「日本国民」の意識の芽生え(幕末~明治時代初期)
第7章 格差と社会主義の萌芽(大正~昭和初期)
第8章 敗戦への道を進んだ日本型ファシズム(昭和初期~終戦)
第9章 「敗戦後日本人」の現在地(敗戦~現代)

著者等紹介

茂木誠[モギマコト]
駿台予備学校世界史科講師。東京都出身。駿台予備学校、ネット配信のN予備校で大学入試世界史を担当。東大・一橋大など国公立系の講座を主に担当。YouTube「もぎせかチャンネル」でも配信中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ta_chanko

22
グローバリズムとナショナリズム、国家主義(分配統制)と個人主義(自由競争)のマトリックスで日本思想を読み解く。その基層には、縄文人気質(直感・感性・自然・個人・家族)と、弥生人気質(計画・努力・開発・協調・共同)がある。日本では、神仏習合のように相対する思想が共立し、ときに融合しながら歴史が展開されてきた。天皇制が続いてきたこともその証。仏教と神道、顕教と密教、平氏と源氏、戦国時代と江戸時代、朱子学と水戸学、田沼と定信、自民党と社会党などなど、関係性が理解できて面白い。2024/02/01

sakanarui2

10
著者のことは知らなかったが、自分が知りたいテーマの本だったので手に取った。人気予備校講師らしく、シンプルで読みやすく面白い。一方で、物語形式になっている本の危険性も強く感じた。『サピエンス全史』や、『銃・病原菌・鉄』と同じく。複雑で膨大で諸説ある歴史から要素をかいつまみ、著者の解釈を加えて単純化し、わかりやすく面白く提示されるとあたかもそれが事実のような気がしてしまう。私自身は日本史に明るくないので、とくに古代の話などは「そうだったんだー!」と膝を打ちそうになるけど、そうだったのかどうか本当はわからない。2023/12/15

ももたろう

9
これまで読んだ歴史の本の中で、ダントツで一番面白かった。今の公教育が行なっている自虐史観がない。史実の列挙をだだ読むようなつまらなさが全くない。日本を誇りに思える良書。文章に血が通っていて、ドラマティックで読みやすい。歴史の名場面とともに心が躍る瞬間がたくさんあった。個人的には、若くして亡くなった吉田松蔭や高杉晋作あたりが今の日本にとっていかに大きな貢献をしたか再認識できたのが良かった。あと、本居宣長が人生かけて古事記を解読してきたあたりも非常に興味深かった。古事記を再読しようという気持ちになった。2024/01/05

9
この分野を勉強している方ほど、「ん?」となる箇所が多い本なのではないかと思いました。著者の思想が強すぎて日本思想史というより著者の思想史といった印象でした。著者と思想が合えば楽しめ、合わなければモヤモヤが残るでしょう。2023/12/17

pourynhill

6
めちゃめちゃ面白かった。予備校講師の茂木誠さんの本はどれも知識が深いのにわかりやすくてそして面白い!今回ダーッと読了しただけなので全部を記憶したわけじゃないけど、自分の薄い歴史観が少し厚くなった。今まで知らなかった江戸や明治期の気骨ある思想家たちの考えにも触れられて今後の学習の興味にもつながって嬉しい。また読みたくなったら再読しよう2024/04/02

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