出版社内容情報
入院や愛猫の死を経験した養老孟司が、四人の識者と語り合い、改めて「老い」と死を見つめる。新たなタイプのアンチエイジング薬の開発、人気エッセイストによる認知症の介護の実体験、生活保護費から見えてくる老後の生活の真実、自己を開くことが死の「練習」になる……。幸福な老後を過ごすための、大切な知恵が詰まった一冊。
●「自己を開くことを繰り返していけば、自ずと死を迎えるための練習にもなるのではないかなという気がするんですね」(南直哉)
●「DNAの修復能力は『寿命の壁』を突破する一つのカギだと考えています」(小林武彦)
●「都会の高齢者ほど、老後の生活に必要なのは『お金』だけだと思い込んでいます。『自然資本』や『人的資本』に目が行かないのですね」(藻谷浩介)
●「(母の)認知症がだいぶ進んでからは、母が頭のなかで思い描く世界に一緒に乗ることにしました。そのほうが介護する側も、される側もおもしろいし、イライラしないし」(阿川佐和子)
●「自分のことなんか、人に理解されなくて当たり前と思ってりゃいい」(養老孟司)
内容説明
自我を「できるだけ広げてしまう」生き方とは。入院や愛猫の死を経験した養老孟司氏が、改めて「老い」と死を見つめる。新たなタイプのアンチエイジング薬の開発、人気エッセイストによる認知症の介護の実体験、生活保護費から見えてくる老後の生活の真実、自己を開くことが死の「練習」になる…。幸福な老後を過ごすための、大切な知恵が詰まった一冊。
目次
第1章 自己を広げる練習 南直哉×養老孟司(恐山の禅僧から見た「養老孟司」という存在;幼少期、少年期に直面した死と生 ほか)
第2章 ヒトはなぜ老いるのか 小林武彦×養老孟司(生物には「老いて死ぬシステム」がある;寿命の壁 ほか)
第3章 高齢化社会の生き方は地方に学べ 藻谷浩介×養老孟司(都市は触覚を軽視している;里山資本主義こそ本来の資本主義 ほか)
第4章 介護社会を明るく生きる 阿川佐和子×養老孟司(八十代は、クリエイティブな世界を切り開いていった世代;父の口癖「戦後教育が日本をダメにした」 ほか)
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年、鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年、東京大学医学部教授を退官し、同大学名誉教授に。89年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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