出版社内容情報
認知能力が弱く図形の把握ができない子の学力を伸ばした著者が、その過程と「やる気を生むコツ」を披露。精神面、身体面にも言及。
内容説明
立方体の模写は、標準的な子どもであれば大体7歳から9歳までの間にクリアする課題である。しかし著者は少年院に、立方体が描けない中学生や高校生が数多く収容されていることに気づく。「見たり聞いたりする力の弱さが非行の原因なのでは?」と考え、認知機能を強化するトレーニング法を探すも、適当なものが見当たらない。「これは自分で作るしかない」と腹をくくり、周囲の協力も得て、社会性や身体性をも伸ばす教材「コグトレ」を考案。本書ではその内容と、少年たちがトレーニングで変化したプロセス、さらに子どものモチベーションについて親に知っておいてほしいことを綴る。
目次
第1章 立方体が描けない子どもたち(精神科外来には本当に問題がある子は来なかった;少年院で立方体が描けない少年に出会う ほか)
第2章 困っている子どもの特徴(困っている子どもの特徴5点セット+1;認知機能の弱さ ほか)
第3章 非行少年たちへのトレーニング(大学病院で自由な時間ができてしまった;子どもにReyの図を描かせた医師はいなかった ほか)
第4章 困っている子どもたちへの具体的支援(社会面、学習面、身体面の3方向からの包括的支援;学習面のコグトレ、認知機能強化トレーニング ほか)
第5章 子どものやる気を引き出すためのヒント(子どもに勉強させたかったら、親が勉強すればいい;学習の集中力を付けるには ほか)
著者等紹介
宮口幸治[ミヤグチコウジ]
立命館大学産業社会学部・大学院人間科学研究科教授。医学博士、児童精神科医、臨床心理士。京都大学工学部卒業、建設コンサルタント会社勤務ののち、神戸大学医学部医学科卒業。大阪府立精神医療センター、法務省宮川医療少年院、交野女子学院医務課長などを経て2016年より立命館大学教授。困っている子どもたちを教育・医療・心理・福祉の観点で支援する「日本COG‐TR学会」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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