出版社内容情報
亀山 陽司[カメヤマ ヨウジ]
著・文・その他
内容説明
2022年2月に開始されたロシアによるウクライナ侵攻は世界を驚かせた。しかし、ロシアの歴史を振り返ると、モンゴル帝国、リトアニア大公国、ポーランド、スウェーデン、オスマン帝国、ドイツなど常に四方の周辺諸国と戦争をし、国家消滅の危機にも陥りながら領土を拡大してきた。そのためロシアにとって戦争は歴史そのものであり、この国の偉大さを証明するものでもある。本書では、日本人には理解しがたいこうしたロシアの行動原理を、元駐ロシア外交官が、地政学、歴史、文化、対外政策などを複合して解説する。ロシアは何をしようとしているのか?
目次
序章 ロシアの行動を理解するために(正義か大義か;外交と戦争 ほか)
第1章 ロシア帝国の4つの地政空間(19世紀までのロシア史の大きな流れ;ロシアにとっての4つの地政空間 ほか)
第2章 ロシア外交の方向性を変えた19世紀(19世紀のロシア帝国;アレクサンドル一世の時代 ほか)
第3章 ヨーロッパの地政学―世界大戦期のロシアとドイツ(ロシアにおける地政学的状況;マッキンダーの地政学 ほか)
第4章 ロシアン・イデオロギー(ニコライ一世にみるロシアの専制;ニコライ一世時代の国家イデオロギー ほか)
著者等紹介
亀山陽司[カメヤマヨウジ]
1980年生まれ。2004年、東京大学教養学部基礎科学科科学史・科学哲学コース卒業。2006年、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻修了。外務省入省後ロシア課に勤務し、ユジノサハリンスク総領事館、在ロシア日本大使館、プーチン大統領訪日準備事務局など、約10年間ロシア外交に携わる。2020年に退職し、現在は林業のかたわら執筆活動に従事する。日本哲学会、日本現象学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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