出版社内容情報
小阪 裕司[コサカ ユウジ]
著・文・その他
内容説明
物価高が止まらない。かといって、下手な価格設定をすれば顧客離れにつながりかねない。値上げは多くの企業にとって切実な問題だ。では、どのように価格設定を行い、それをどう伝えればいいのか。それを説くのが本書。豊富な事例をもとに「値上げをしても顧客が離れない、むしろ増える」マーケティング手法を説く。
目次
序―2022年、価格が崩壊した
第1章 「価格上昇時代」がやってきた
第2章 「安さこそが価値」からの脱却
第3章 「価格」は「価値」に従う
第4章 「値付け」の作法―顧客を見て価格を付ける
第5章 「値上げ」の作法―価値あるものを、さらに高く売るために
第6章 今、目指すべき「マスタービジネス」への道
第7章 「値決め感性」の磨き方
終章 今こそ自分たちの「存在意義」を問い直すとき
著者等紹介
小阪裕司[コサカユウジ]
オラクルひと・しくみ研究所代表。博士(情報学)。九州大学招へい講師、日本感性工学会理事。山口大学人文学部卒業(専攻は美学)。1992年オラクルひと・しくみ研究所を設立。「感性と行動の科学」をもとにしたビジネス理論と実践手法を研究・開発し、2000年からその実践企業の会であるワクワク系マーケティング実践会を主宰。現在、全都道府県・海外から約1500社が参加。近年は研究にも注力し、2011年、博士(情報学)の学位を取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みき
35
凄く賛否の分かれそうな本。中小企業が生き残るためのマーケティングとしては優れているが大企業がマス相手にこのマーケティングが出来るかと言えば疑問符がつく。まぁおそらく大企業のマーケティング担当向けに書かれた本じゃないだろうけど。デフレと低成長が長く続いた日本において、適正に値段を上げることが難しくなっている、適正な経済成長が出来ていないという方が問題なんじゃないかなーと。物価は少しづつ上がるもの、という当たり前のことが当たり前な世の中になって欲しいですね。2022/09/17
☆ツイテル☆
2
フライヤー2022/10/30
佐々木 亮
1
お客様のまだ知らない価値をどのように伝えていくか お客様のまだ知らない世界をどのように伝えていくか タイトルは『価格』だが 内容は『価値』にフォーカスした とても心に響く本 また読み返そう。2022/12/17
スケイダ
1
顧客価値の訴求についてが、根幹テーマと理解。B2Bの部分はやや物足りなさを感じるが、「マスタービジネス」の章はソリューションやコンサルの在り方に付いて再度考えさせてくれた。著書の言う「まず、実践してみる」を実施しようと思う。2022/11/28
Shigenori
1
『最初に言いたいのは、このような「原価から決める」という価格の決め方は現代にそぐわないということだ。より正確には、原価から決めていく値付けは「大量消費時代」のやり方だったと言ったほうがいいかもしれない。』『そしてもう一つ、「ありがちな価格決定の間違い」がある。それは「同業他社に比べ、それを揃えようとすること」だ。』原価率は〇%以内、販促費は本体の〇%まで、といった世界にどっぷりと浸かった私には「わかっちゃいるけど・・・」の世界。具体的な事例を挙げながら、これでもかという位に背中を蹴飛ばしてくれる一冊です。2022/09/29
-
- 和書
- ゲルマン語入門