出版社内容情報
生命はどこで生まれたのか? 宇宙に生命の痕跡をめざし、探査機を送る各国。第二の地球を探す取り組みを多くの写真や図版で解説する。
内容説明
生命はどこから生まれたのか?第2の地球は本当に存在するのか?人類の起源に科学的にアプローチする。
目次
序章 宇宙最大の謎:地球外に生命はいるのか?
第1部 太陽系内の生命探査(地球の生命はどのように生まれたか?;火星や木星・土星の衛星に生命は存在するか?)
第2部 太陽系外の生命探査(「第2の地球」は太陽系外にもあるか?;生命を宿す系外惑星を見つけられるか?)
著者等紹介
田村元秀[タムラモトヒデ]
東京大学大学院教授、アストロバイオロジーセンター長(国立天文台併任)。1988年京都大学理学研究科博士課程修了。理学博士。米国国立光学天文台研究員、NASAジェット推進研究所研究員、国立天文台助手、同准教授を経て、2013年および2015年よりそれぞれ現職。専門は、系外惑星天文学、星・惑星形成、赤外線天文学。日本天文学会林忠四郎賞、東レ科学技術賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夜長月🌙新潮部
61
今や天文学は個人や国家レベルで推進するものではなく国や地域を越えて連携し何千億とか兆単位の資金が動いて進歩していることがわかります。特に後半の太陽系外生命体の探索は日々進化しています。生命が居住可能な(ハビタブルゾーンにあるという)惑星に実際に生命体がいるかどうかの証拠の一つとして葉緑素が必要としない周波数の光を発しているかどうかというものがあります。ボイジャーなどのような地球から遠い探査機から地球を観測した場合に他の惑星と違ってどういう特性があるかということがすなわち生命ある惑星を見つける鍵となるのです2023/10/31
harhy
6
面白い。生命の起源や系外惑星の探求。すごいスケールの科学最前線。とにかくワクワク、ドキドキ。世事に振り回されがちな自分がちっぽけに見えてくる。2022/12/01
アズ
5
今までであまり触れてこなかった分野を知ってみようということで借りたこの1冊。宇宙生命学がどんな学問なのか、何をしているのかなどが具体的に書かれた1冊。昔の天文学者や物理学者などなどが、宇宙のここに興味をもって人生をかけて様々な実験、研究をしていたのも熱くなれる。最初にあるPale blue dotの説明で、そのタイトルの本を日本語に訳した際に『惑星へ』と訳した人のセンスに痺れた。全部は理解せずとも1冊を通して何か得るものがあったら、それはもう大収穫とすることにした🕵️2025/06/18
櫛橋光
1
アストロバイオロジーと言う新しい学問の最新研究ですね。太陽系で生命を探す章は興味深く読ませてもらいました。太陽系外惑星ともなるとちょっと想像の域を越える感じです。この地球上から(もしくはハッブル宇宙望遠鏡で)の調査でそこまで解るものなのなと。2022/11/11