出版社内容情報
新しいことを成し遂げた人に共通するもの、それは成果に至るまでの苦しい道のりを乗り越えていることです。企業経営の場合、経営者の努力と思索は、その人の内側に徐々に時間をかけて熟成され、そしてある日突然、成果に結びつく具体的なアイデアとして結実することがあります。アイデアや着想が湧いて出ることを、通常「発見」と呼び、科学の世界では「科学的発見」と呼んでいます。
その苦しい道筋に、「ネガティブ・ケイパビリティ」というキーワードを設け、共通言語とすることによって、通常外側からは見ることが難しい「続ける力」や「成功へのひらめき」を経営学者が分析します。新しい視点の経営成功法則になります。
内容説明
「ネガティブ・ケイパビリティ(成果に至るまでの苦しい道のり)」のなかで、経営者は何を見つけ、事業に生かしてきたのか。「従来とは異なる視点」の身につけ方を経営学者が分析する。
目次
第1章 「経営者の思想・哲学」が消えてゆく
第2章 現代:見えるものしか見なくなった時代
第3章 なぜ見える世界だけしか見ないようになってしまったのか
第4章 「見えない世界を見る」方法―「ネガティブ・ケイパビリティ」との出会い
第5章 微生物の世界と徳山孝の“生かされている哲学”
第6章 見えるものと見えないものを繋ぐ