六つの村を越えて髭をなびかせる者

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六つの村を越えて髭をなびかせる者

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  • サイズ 46判/ページ数 361p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569851082
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

直木賞作家の新たな到達点!
江戸時代に九度蝦夷地に渡った実在の冒険家・最上徳内を描いた、壮大な歴史小説。

本当のアイヌの姿を、世に知らしめたい――
時は江戸中期、老中・田沼意次が実権を握り、改革を進めていた頃。幕府ではロシアの南下に対する備えや交易の促進などを目的に、蝦夷地開発が計画されていた。
出羽国の貧しい農家に生まれながら、算学の才能に恵まれた最上徳内は、師の本多利明の計らいで蝦夷地見分隊に随行する。そこで徳内が目にしたのは厳しくも美しい北の大地と、和人とは異なる文化の中で逞しく生きるアイヌの姿だった。イタクニップ、少年フルウらとの出会いを通して、いつしか徳内の胸にはアイヌへの尊敬と友愛が生まれていく……。
松前藩との確執、幕府の思惑、自然の脅威、様々な困難にぶつかりながら、それでも北の大地へと向かった男を描いた著者渾身の長編小説!

内容説明

江戸中期、幕府では蝦夷地開発が計画されていた。出羽国の貧しい農家に生まれた最上徳内は、師の本多利明の計らいで蝦夷地見分隊に随行する。蝦夷地の雄大で厳しい自然、アイヌの少年や長たちと交流するうち、徳内の中に北方とアイヌへの愛情が育まれていく。アイヌを虐げ、搾取する松前藩に怒りを覚えた徳内は…。自然の猛威、松前藩との確執、幕府の思惑―それでも最上徳内が貫いた“想い”とは。

著者等紹介

西條奈加[サイジョウナカ]
1964年、北海道生まれ。2005年、『金春屋ゴメス』で「日本ファンタジーノベル大賞」大賞を受賞し、作家デビュー。12年、『涅槃の雪』で中山義秀文学賞、15年、『まるまるの毬』で吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で第164回直木三十五賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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starbro

304
西條 奈加、直木賞受賞作『心淋し川』に続いて2作目です。最上徳内は、知っていますが、彼が主人公の物語は、初めてでした。まずはタイトルからして好い感じ、江戸時代の冒険家にして才人、優れた人は良い伴侶にも恵まれました。歴史感動作です。 https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85108-22022/02/11

パトラッシュ

232
幕末に蝦夷地探索を行った人は多いが、間宮林蔵や近藤重蔵に比べ最上徳内は知名度も低い。しかし貧しい百姓の息子に生まれながら学問を志し、北方の専門家として武士にまで出世した生涯は林蔵や重蔵に劣らぬ波乱に満ちている。アイヌからの収奪しか考えない強欲な松前藩や商人と争い、幕府の政争に巻き込まれ理不尽な処罰を受けたりと苦労を重ねながら、探検隊の仲間や理解ある妻の助けを得て再起を果たす姿は感動的だ。描かれるのは三度目の蝦夷上陸が終わるまでの若き日々だが、樺太上陸を果たしたりシーボルト事件に関わる後半生も読みたかった。2022/05/03

いつでも母さん

200
アイヌ民族との情がひしひしと伝わる。西條作品の好きな所はいつだって『人』の温もりを感じるのが好き。今回も外れない。ただ、算学に秀でるだけでなく最上徳内と言う人間の内から迸る誠や熱、人柄が好ましい。江戸中期に蝦夷地に渡りアイヌと自力で交流するという行動力と政に対する憤り・・どれもやっぱり人間なのだ。貧しい農家の長男に生まれるも『この道が自分を助ける』を体現した最上徳内という男の半生。西條さんの筆致を堪能した。2022/02/02

ちょろこ

173
極寒の地、熱き想いの一冊。北方領土、アイヌ、極寒の地を舞台に描く、最上徳内の物語は終始熱き想いが流れる。言葉通じずとも眼差しで、握手の温もりでアイヌの人々と確かに心が通じ合うその瞬間が熱く心を震わせた。そしてもっと歩み寄るために交流、言葉を重ねていく徳内の熱き想いに反するこの地への数々の抑圧。それは人の心をも潰し尊厳を奪うこと。否応なしに今の世界情勢が頭を過ぎる。幾度の困難にみまわれても彼の眼裏に浮かぶのは熱き血と文化が流れるあの地。彼を支える皆の想い、愛を背負って踏む大地。また一つ尊い歴史が心に流れた。2022/03/29

みっちゃん

167
お恥ずかしながら、最上徳内、という人物を本作にて初めて知った。寡黙で木訥、が勤勉実直でとことん優しい心を持つひと。作者の描く彼はとても好ましい。苦労して学問を成し、知らない事を知る喜びを知る彼だからこそ、9度に渡る過酷な蝦夷地への探索行を成し遂げ、言葉の通じないアイヌの人々とも心を通わせる事が出来たのだろう。が、その業績が田沼意次の失脚により、当時の執政者には評価されず、大事な人材の死をも招いてしまったのは痛恨の極み、である。読友さんのおかげで出会えた作品、感謝、感謝。2022/06/04

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