出版社内容情報
●巨大過ぎる牙のマンモス、体長より眼が離れたシュモクバエ……
●不合理に見える進化の謎は「オスとメスの生物史」で解ける!
●性と進化にまつわる驚きの事実が満載の「全く新しい進化論」!
生物の進化を語る上で欠かせない「自然淘汰」。そんな自然淘汰の中でも、特徴的なのが「性淘汰」だ。これは「繁殖に有利な」種、つまり異性を巡る競争に有利な種が生き残り、そうでない種が滅びるというものである。
しかし、「繁殖に有利な特徴」は、必ずしも「生存に有利な特徴」とは限らない。したがって、「異性を巡る競争には有利だが、生存には不利な特徴」などの、「世にも不思議な進化の数々」が現れてくるのだ。
そもそも、無性生殖をしていた生物は、なぜ有性生殖をするようになったのか? オスとメスの関係は進化にどのような影響を与えてきたのか? そこには、想像をはるかに超える壮大な生物史のドラマがあった――。素晴らしくも不思議な「性の進化論」について、その根本から丁寧に解き明かす!
内容説明
自分のほうに曲がるほど巨大な牙を持つマンモス、体長よりも眼柄が長いシュモクバエ…なぜ一見、不合理に見える生物の進化は起きたのか?その理由は「オスとメスの進化論」を紐解くことで理解できる、と分子古生物学者の著者は語る。そこで本書では、この素晴らしくも不思議な進化を生み出してきた「性」の進化論を最新の研究も踏まえて解説。「性は繁殖の手段として進化したわけではない」「オスとメスの軍拡競争が進化を促す」など、性と進化にまつわる驚きの事実が数々明かされる。あなたの想像をはるかに超える壮大な生物史のドラマがここにある!
目次
第1章 なぜ生物には性があるのか
第2章 「赤の女王仮説」とは何か
第3章 オス同士の競争が進化を促した
第4章 メスの選り好みはどう進化したか
第5章 オスとメスの対立
第6章 オスとメスの逆転
著者等紹介
更科功[サラシナイサオ]
1961年、東京都生まれ。東京大学教養学部基礎科学科卒業。民間企業を経て大学に戻り、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。博士(理学)。専門は分子古生物学。現在、東京大学総合研究博物館研究事業協力者、明治大学・立教大学兼任講師。『化石の分子生物学』(講談社現代新書)で、第29回講談社科学出版賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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