出版社内容情報
晴れ渡る「空」には、善はあるが、悪はない。能力やノウハウといった「智」。プリンシプルに則して得られるアドバンテージ、すなわち「利」。そして、極めるべき「道」――。わが兵法の道に貫かれる「マインド(心)」は、一点の曇りもない「空」のごとく、限りなく澄み渡る。「地・水・火・風・空」の巻からなる『五輪書』の最後に置かれた文章である。二刀流で知られる古今無双のサムライ・宮本武蔵が遺したとされ、今も読み継がれるこの名著の現代日本語訳と解説に挑んだのが関西大学教授でニュージーランド出身の「実践する武道学者」である。剣道だけでなく、様々な武道に通じる訳者だからこそ、武蔵が示した「直道」や「実の道」の真意に迫ることができる。「拍子」「目付」「吟味」といった『五輪書』を読み解くキーワードにも新たな知見に基づく解説を試みた。自らの「武器」を研ぎ澄ますべく、世界に通用するサムライのプリンシプルに今、刮目せよ!
内容説明
自らの武器を研ぎ澄ませよ。NZ出身の“実践する武道学者”による斬新なる現代日本語訳、見参!
目次
序説 宮本武蔵は死んでいない―『五輪書』に息づく教えと向き合って
地の巻
水の巻
火の巻
風の巻
空の巻
解題 『五輪書』とは何か、宮本武蔵とは何者か
著者等紹介
ベネット,アレキサンダー[ベネット,アレキサンダー] [Bennet,Alexander]
1970年、ニュージーランドに生まれる。千葉県の高校に交換留学生として1987年に初来日し、武道、武士道に関心を抱く。2001年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学、京都大学)。国際日本文化研究センター助手などを経て2009年より関西大学准教授。2012年、カンタベリー大学言語文化研究科博士課程修了。Ph.D.(Japanese Studies、カンタベリー大学)。2015年より関西大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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