出版社内容情報
プロ野球を見れば、いまのビジネスがわかる――。
少子高齢化に伴う「野球離」が進み、これまでのようなビジネスモデルでは経営が立ち行かなくなったプロ野球。今後、コロナ禍により、深刻な経営難に陥る球団が出てくる可能性もささやかれている。だが、指をくわえて待つわけではない。かつてのチケット販売を主体とした収益構造から脱却し、独自のカラーを活かして経営を行なう「稼ぐ球団」が存在感を示している。
エンタメ施設の運営に乗り出した福岡ソフトバンクホークス、“異色の”新スタジアム建設を進める北海道日本ハムファイターズの狙いとは。さらに、映像権の販売やグッズ展開に汗を流す元プロ野球選手たち……。
本書では、パ・リーグ球団を中心に、ファンを魅了し、収益を確保するビジネス戦略を解説するだけでなく、そこに携わる球団スタッフの働き方・生き方にもスポットを当てる。現場を訪れ、当事者の生の声から浮かび上がったプロ野球の課題と新たな可能性とは。野球ファンはもちろん、日々バッターボックスで勝負に挑んでいるビジネスパーソンにとって「希望の書」となるビジネスノンフィクション。
内容説明
ホークスが「ラスベガス」、ファイターズが「街」を創る!?データ活用、SNS戦略、グッズ展開、コミュニティ…利益と熱狂を生み出す“勝利の方程式”。
目次
序章 多角化するコンテンツ・ビジネス―西武の本拠地改修にみる新しい球団経営
第1章 博多から「世界一のおもてなし」を―世界的エンタメ企業を目指すソフトバンク
第2章 北の大地に“新たな街”を創る―北海道日本ハムがボールパーク建設に込めた夢とロマン
第3章 「獅子のプリンス」が手掛けるコンテンツ・ビジネス―「球団映像」を制作する意義
第4章 SNS時代の情報発信とは―球団広報は何を撮り、何を見せ、どう伝えるか
第5章 「美味いワサビ」の法則―オリックスの“攻める”ファンサービス
第6章 松坂グッズの仕掛け人は元プロ左腕―中日キャンプ1カ月でグッズ売上1億円
終章 「絆」は取り戻せるのか―東日本大震災とコロナ禍からの教訓
著者等紹介
喜瀬雅則[キセマサノリ]
1967年、神戸市生まれ。スポーツライター。関西学院大経済学部卒。1990年、産経新聞社入社。1994年からサンケイスポーツ大阪本社で野球担当として阪神、オリックス、近鉄、ダイエー、中日、アマ野球の番記者を歴任。2008年から8年間、産経新聞大阪本社運動部でプロ・アマ野球を担当。『産経新聞』夕刊連載「独立リーグの現状 その明暗を探る」で2011年度ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。2017年7月末に産経新聞社を退社。以後は、業務委託契約を結ぶ西日本新聞社を中心にプロ野球界の取材を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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