出版社内容情報
「己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり」とは、伝教大師最澄の言葉である。今、自分の利益のことしか考えない人間が増え、殺伐とした世の中になっているのは、この「忘己利他」の精神が忘れられているからではないか。
本書は、自ら「忘己利他」を貫いてきた、信州善光寺大勧進第103世貫主が、その大切さ、その功徳を、自らの経験を踏まえ語り下ろした一冊だ。
また、「自分の置かれている立場や職場において、なくてはならない人になりなさい。それが一隅を照らすということ。それだけで十分幸せなんじゃないかな」、「仕事を職と思ったらあかん。道と思いなさい。そうすると無限の広がりや深さがある」など、人生の智慧の言葉も、親しみやすい会話口調で紹介する。
全国から年間600万人が訪れるという信州善光寺。なかなか行くことができない人にむけ、善光寺トップの貫主が初の「紙上説法」をお届けする。まさに「読む善光寺参り」と言える一冊。
内容説明
「忘己利他」の人生を貫く、信州善光寺第103世大勧進貫主が語る「ほんとう」の生き方。
目次
第1章 幸せはすぐそばにある(幸せを求めなければ、いつも幸せでいられる;人間らしく生きることが、幸せの根本 ほか)
第2章 自分を磨く(これからは自分で自分を磨く教育が大事になってくる;自分から考えて、進んでやってみる ほか)
第3章 思いやりを持って生きる(自己主張が多すぎると、人間関係で悩むことになる;おもてなしより思いやりが先 ほか)
第4章 ほんとうの豊かさとは何か(物は手放すから入ってくる;金持ちほど貧乏人はおらん ほか)
第5章 見えないものを大切に生きる(見えるものより見えないものを大事にする;神仏を拝んでいれば、神仏が生活させてくれる ほか)
著者等紹介
瀧口宥誠[タキグチユウジョウ]
1933年、山形県天童市生まれ。1954年、比叡山高校を卒業。1956年、叡山学院研究科卒業。比叡山無動寺弁天堂の輪番を経て、三重県三嶽寺の住職に。その後、比叡山に帰り諸本堂の輪番を務める。2002年から信州善光寺の副住職。2018年、善光寺大勧進第103世貫主に就任。天台宗大僧正(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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