出版社内容情報
16万部突破『実行力』の第2弾。大阪府知事・市長時代、どう交渉し話をまとめていったのか? 部下・上司を動かす交渉力の身につけ方。
内容説明
前代未聞の財政改革・国とのケンカ交渉…目標を成し遂げるために、いつ何をすべきか。人を動かす、人に強くなる全極意。橋下徹の“力”シリーズ。
目次
第1章 「最強の交渉術」とは?―交渉に勝つための原則を知る
第2章 交渉は始まる前に9割決まる―修羅場から体得した「橋下流交渉術」の極意
第3章 要素に分解すれば、交渉は成功する―交渉の成否を決める分岐点
第4章 前代未聞の交渉を成功させた秘訣―目標を成し遂げるために、いつ何をすべきか
第5章 「力」を使い「利益」を与える―公明党、国とのガチンコ交渉の舞台裏
第6章 トップの「実践的ケンカ交渉術」に学べ―日本の交渉力を高めるために
著者等紹介
橋下徹[ハシモトトオル]
大阪府立北野高等学校、早稲田大学政治経済学部卒業。1998年、橋下綜合法律事務所を開設。2008年に38歳で大阪府知事、2011年に42歳で大阪市長に就任。2015年、大阪市長を任期満了で退任。現在は弁護士、タレントとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kou
70
自身の要望を整理し、「絶対に譲れない要望」と「譲ってもいい要望」に分ける。自身の「絶対に譲れないライン」を示す。交渉が膠着したら、要素に分解する。どれも興味深い考えだった。そして、弁護士、大阪府知事、大阪市長、それぞれの時代の武勇伝も面白かった。何かドラマの主人公みたい(笑)。それと、トランプ大統領は破天荒な発言が多いと思っていたら、全て交渉のスキルだったとは・・・「目から鱗」だった。2020/08/18
hatayan
52
弁護士、大阪府知事、大阪市長などを務めた体験から相手に自分の要求を飲ませる交渉のノウハウを解説。 交渉や実行は自分との闘い。獲得する目標を最小限に絞り、残りは捨てる覚悟を決められるかで成否が決まる。目標を明確にするには、人の上に立つ者だからこそ事前の情報収集や勉強が必要。ただし、交渉に躍起になるとあとの人間関係の広がりのなかで自分の評判を傷つけかねないので注意が必要。 自分にとって譲れない目標と相手の要求先順位をうまく整理し、駆け引きを上手に行っている手本としてトランプ大統領と金正恩を紹介しています。2020/04/15
ホッパー
48
良い本だった、オススメできる本。交渉に関する手法はシンプルで分かりやすく、合理的。トランプ、金正恩の交渉の凄さ、とうい観点で語る内容も面白かった。2021/02/25
ミライ
39
元大阪府知事・市長の橋下徹さんの最新著書。38歳で大阪府知事となった橋下さんが自分より年上の部下を抱えながら大阪の改革を断行していった際に使った交渉手法を語った一冊。「絶対に譲歩できないものは何か」「譲歩可能なものは何か」という相手の心の内を読んでリスト化→マトリクス化し、それをもとに交渉に望むといった具体的方法まで語られていて非常に参考になった。あと、アメリカのトランプ大統領の北朝鮮や中国に対する交渉について絶賛していて、(大統領の)交渉術についてくわしく解説されていたのがとても参考になった。2020/04/21
てつのすけ
36
これは実践しようと思ったことがある。それは、「自分の譲れない要望を明確にする。」ということである。これが明確にできれば、交渉が成立する確率は高くなるだろう。また、最後の章で述べられていたが、我が国は、スネ夫的な立場からいち早く脱しなければ、いつまでも世界から冷ややかな目で見られるだろう。2020/10/24